藤枝サークル 熱海サークル 老人会の皆さん - 日本スポーツウエルネス吹矢協会 静岡・焼津支部

老人会の皆さん

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 以前記事で書いたことのある静岡市内の某老人会の皆さん(会長さんはじめ4名)が、昨日の練習にお見えになりました。道具の違いや日本スポーツ吹矢協会(あるいは当支部)の活動についてなど、色々と興味津々のご様子。実際に協会の道具で吹いていただいたり、私どもも出来る限り丁寧に説明・対応したつもりです。しかし、結果としては何となく話が噛み合わないままお帰りになりました。

 一番大きなポイントは、「何のために吹矢をするのか」という部分。最初のお電話でも感じてはいたのですが、全般的に「老人会で楽しむ娯楽的スポーツ」、端的に言えば「的当てゲームを楽しみたい」という意味合いが強いように感じられました。勿論、娯楽として
楽しまれることを否定はしませんし、それはそれで「あり」だとも思います。が、基本動作を含め腹式呼吸の大切さを説明してもあまり意に介していらっしゃらないようで、この辺りは年齢的なもの(70歳台から80歳代中心)もあったのかもしれませんが、そこに関心を持たれないようであればスポーツ吹矢を薦めるのは難しいかな...と。また、「市の大会はないのか」「(道具はそのままで)一緒には出来ないのか」としきりに口にされていて、「とにかく仲間が欲しい」ことが先決のような印象も持ちました。

 持参された道具も見せていただきましたが、アルミ製の全長1mの筒はいいとして、全長10cmほどの矢が非常に「ちゃち」なのには驚きました。吸盤タイプで、確かに安全性も高く老人向けには薦めやすいようには思えます。が、協会の矢を新品で買った時にある保護スポンジのような物はないらしく、スーパーのレジ袋からおもむろに取り出された時には心底ビックリ。案の定、殆どの矢はいびつに潰れていて、「果たしてまともに飛ぶの?」と思わずにいられない状態でした。さすがに道具(矢)が可哀想なので、協会の矢を例に出しつつ「今度購入される時は何かで保護した方がいいですよ」とアドバイスしましたが...。メーカー(管轄の他団体)がちゃんと指導をしているかどうか以前に、老人会の皆さんが頓着せずに雑な管理をしているという事情もあるとは思いつつ、この辺の意識の違いも「スポーツ吹矢を薦めるのは難しい」と感じた一因です。

 そんな中、唯一(?)気に入っていただけたのは、練習の冒頭でやった吹矢体操。「これはいいね」と感心していただいたので、「この体操だけでもぜひ取り入れてみて下さい」、そして「何かありましたら、またいつでもご連絡下さい」と言ってお見送りしました。スポーツ吹矢の素晴らしさは十分承知してはいますが、一方で腹式呼吸や基本動作といった「面倒臭い手順」を抜きに割り切った娯楽として吹矢を楽しみたい(楽しんでいる)層が確実にいるという現実、そしてそういった方々をどう取り込んでいくのか(あるいは完全に別物として、他団体すら気にせずいくのか)という課題、そんな諸々を考えずにはいられない出会いだったように思います。

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