昨夜、帰宅したら届いていたFAX。私自身はこの番組を観ていませんが、どうやら協会の公認用具にソックリな用具(筒、矢、的)が小道具として登場したようです。矢の先にトリカブトを塗ってフッとひと吹き...という使われ方だったとか。
昨秋には某人気バラエティ番組で吹矢が使われ、事前に協会への使用許可依頼があったことから、安易な使用に警鐘を鳴らす通達がありましたが、その際は結果的に公認用具ではない小道具での露出でした。しかし、今回はソックリの用具ということで、より誤解を招きかねない扱われ方だったものと思われます。
実際にスポーツ吹矢をやったことがある人ならば、「吹矢」という字面のイメージと違って安全性の高い競技であることは理解して下さるでしょう。勿論、先が鋭利ではない釘の頭とはいえ、時速100km以上で飛んで的に刺さるものですから、100%安全と言い切れないのは事実です。しかし、余程常軌を逸した条件でない限り人体に刺さることはありませんし、普段の指導でも皆さん「筒先は決して人に向けないこと」を徹底しているはず。それを「先に毒を塗って吹けば殺人も可能」とされては、たまったものではありません。
丸パクリの基本動作を提唱していながら、いざメディアに露出してもらうとなると「(名前を)売らんかな」で底の浅さを露呈するような他団体ならば、こうした使われ方もあるいは笑い飛ばすのかもしれませんが、少なくとも我々には迷惑以外の何ものでもありません。見方を変えれば、競技が普及してきた証(有名税)とはいえ、誤ったイメージだけが独り歩きするのだけは、本当に勘弁して欲しいものです。
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