藤枝サークル 熱海サークル 第2回京都宇治支部スポーツ吹矢大会 - 日本スポーツ吹矢協会 静岡・焼津支部

第2回京都宇治支部スポーツ吹矢大会

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 前回のエントリで最後に触れた通り、先週の土曜日(25日)は早朝から支部員T花(秀)さんとともに新幹線で西へ旅立ち、「第2回京都宇治支部スポーツ吹矢大会」に参加してきました。

 吹矢に限らず、例えば「県大会」というと「県内在住・所属選手の大会」と取るのが一般的でしょう。しかし、全般的に支部が少ないという事情もある関西以西では、県大会・地区大会での県をまたいだ交流が非常に盛んなのです。「ほっと倶楽部」に宿泊する大きな楽しみを、他都道府県の皆さんと出会えること、情報交換できることと感じている私にとって、これは非常に魅力的に映っていました。

 そんな中、9月25日の京都宇治支部大会ならば何とか出られるかもしれない、と分かったのが7月初旬。静岡県大会前週のため、全体での準備・会合が重なった場合は(申し訳ないですが)出場をキャンセルさせていただくしかありませんでしたが、善は急げでK田支部長に早速問い合わせの電話を入れました。突然の連絡にさぞかし面食らわれたかと思いますが、「日頃交流のある関西方面の皆さんの人数次第だけれども、数名程度なら大丈夫だと思うから、また決まったら連絡しますよ」と言って下さり、その後正式にご案内をいただくことができたのです。

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 当日は、静岡発6:42のひかりに乗って一路京都へ。在来線に乗り換え、宇治駅に降り立ったのが8:45頃だったでしょうか。

100926_1.jpg 既に京都駅からの電車の中で、明らかに参加者と思われる方々(筒があるから一発で分かりやすいですよね)を見かけていましたが、駅前のコンビニに立ち寄っている間にも次々とそうした皆さんが通り過ぎていきます。恐らく徒歩で向かわれているのでしょう。一方、会場がそんなに遠くはないと分かっていたものの、何しろ初めての土地ということで、私たちはタクシーで向かうことに。

 乗車してすぐ、運転手さんに開口一番で訊かれたのは「さっきから同じ様な物を持った方が何人も通ってましたが、その長いのは何ですか?」。スポーツ吹矢という競技であること、今日は宇治の大会が開かれることを説明すると、「そういえばテレビで観たことありますわ」と、おぼろげながらご存知のご様子。続く「的はダーツみたいなもんなんですか?」という問いに、「そんな感じですが、あそこまで細かくなくて...」と答えている内、早くも会場となる「宇治市生涯学習センター」に到着したのですが、そこで目の前に現れたのが、会場を指し示す案内板でした。

100926_2.jpg 「あー、これです、これこれ」何というグッドタイミング、そして分かりやすい案内板でしょうか。「ははぁ、なるほどぉ」と、運転手さんも一目瞭然で納得です。「まぁ、頑張って下さいよ」「ありがとうございます」そんなやりとりでタクシーを降り、センター内へ。

 受付を済ませ、最後の準備中だったK田支部長にご挨拶をしてから控え室に入ると、厳密には9:30からの受付開始にも関わらず、早くも大勢の参加者が集合しています。

100926_3.jpg とりあえずTさんとともに空いている席に腰を落ち着け、事前にも配布されていた競技・審判規則と競技の時間割に再度目を通したりしつつ、開始時間を待ちます。

 ところで、こうしたさほど規模の大きくない地方レベルの大会では、審判をどのようにするかが大きな課題と言えるでしょう。レーン毎に専任の審判を置けるのは稀な話で、大抵は選手に兼任を依頼するのが通常かと思われますが、今大会では「初段以上の参加者」が全員審判を兼任するシステムを採用していました。

 今回のレーン数は全部で12。そこへ参加者を10組に分け(6・8mは前半、10mは後半の競技順)、初段以上の参加者は「自分の競技レーンと同じレーンで連続した2組分」の審判をするという仕組みです。言葉で説明するとややこしそうですが(単に説明下手という話もあります)、審判の順番と競技の順番は十分間隔が離れていますし、実際にも、うっかり審判の割り当て時間が来たことに気付かず集合に遅れたケース以外での支障はなかったように思います。(ちなみに、Tさんは競技が5組目、審判が9・10組目、私は競技が10組目、審判が3・4組目でした)

 そんな訳で、念には念を入れるように規則を確認している内に集合時間となりました。全体での記念撮影→開会式(競技説明、体操など)と滞りなく進み、いよいよ競技開始です。ちなみに、当日の大会プログラムはこんな感じでした。

100926_6.jpg種目は個人戦のみで、6・8mは4ラウンド、10mは6ラウンドを昼食を挟み前後半に分けての競技となります。

 競技会場は、100人規模の大会としてお世辞にも広くはありません。しかし、組み分けもよく練られており(6m・8mは交互に、レフティーは1レーン空けて左端に配置するなど)、多くの方は吹きにくさを余り感じずにいられたのではないかと思います。さすがに10mだけは一列に並ぶため、スタンスの取り方などで窮屈に見える部分もありましたが、こと私に関しては左右の方(の構え)との相性が良かったのか、全く気にならず吹くことが出来ました。

100926_5.jpg 先に書いた「初段以上は全員が審判」という点も、一人一人に渡される白旗と赤旗を状況に応じて掲げるというシステムが大変分かりやすく、進行係の方にも一目瞭然のため、全体的に大変スムースだったように思います。例えば撥ね矢が出た場合、レーンの審判員が「撥ね矢です」と言って起立し赤旗を掲げるのですが、その審判は撥ね矢の分を含めて選手が吹き終わるまでずっとそのままでいますから、3分を過ぎて吹いている人がいても殊更に(繰り返しの「止めて下さい!」といった)アナウンスをする必要はない、という具合です。

100926_5-1.jpg また特筆すべきは的で、昨年大会の反省点だったという「薄暗くて見にくい」点を克服すべくレーン毎に照明が設置され、競技者にとっては非常に見やすかったたと思います。K田支部長によれば、試行錯誤の結果「最も影が出にくい」器具を選定されたとのことで、「かなり支部費が厳しくなりました」と笑っていらっしゃいました。

100926_5-2.jpg そういう意味では、競技者が変わる度(2ラウンドもしくは3ラウンド毎)に的紙を貼り替えるというシステムも、贅沢ではありますが不公平の出にくい方法だったと思います。単純計算でも的紙代だけで2万円弱はかかることになるため、○ラウンド終了毎あるいは○組終了毎での交換との差異がどの程度出るのか、という点は気になるといえばなりましたが。

 とはいえ、前述の照明と同様、参加者には出来るだけ競技に専念できる環境を提供したいという想いは大変ありがたく、本当に頭の下がる思いがしました。それぞれで予算をはじめとした制約はありますし、様々な考え方もある中でのことですから、仮に「これはいい!」と思ったところで、どこでもすぐに採用できるわけではありませんが、改善のための試行錯誤を続けていくという姿勢は、私自身も含めこうした大会・競技運営に関わる側としては、大いに見習っていくべきと感じた次第です。

100926_4.jpg さて、大会全般の話はこのくらいにして、個別の成績です。

 8mの部に出場されたTさんは、勝手の違う環境での試技、また周囲の選手の相当に早い動作にかなりペースを乱されたようで、かなり凸凹とした4ラウンドになってしまいました。こうした大会となると、総じて普段より早い動作となる方が多いのが実情ですが、それを差し引いても確かに早さが目立っていたように感じられます。

 私自身が普段から支部員の皆さんに「十分な(腹式による)呼気」を意識させていることもあり、多くの方が2分程度で礼まで終えられている様子には、正直ちょっとビックリした部分はあります。といっても、それは各自の事情であり、「周りが早いから自分も引きずられて早くなる」のではなく「周りがどうあれ自分のペースを保」てるようにするのが、唯一かつ最適な対策ではあるのでしょう。

 その点、元々Tさんは研究熱心で上手な方ですから、自分の呼吸や吹き筋にもっと自信を持てるようになれば、自然とクリア出来ていくのではないかと思います。ご本人も「こんな酷い点数は多分初めて」と話されていましたし、次の機会にリベンジを果たすべく精進を続けていかれることでしょう。

 一方私はというと、いち地方大会とは思えないほどの豪華メンバーが揃っていることもあり、最初から諦めムード。ここでお馴染みのY野さん(愛媛)は、前年の宇治支部大会を含め京都で開催の大会3連勝中ですし、T本さん(広島)、S田さん(京都)、O林さん(高知)、U吹さん(広島)、U田さん(山口)、そして勿論主催者であるK田支部長など、全国レベルの大会や各地方大会で優秀な成績を度々残していらっしゃる方ばかりでは、「出番無し」と考えるのが当然でしょう。

 元より成績は二の次で、「他所ではどういった大会運営をしているのか」「皆さんどんな努力や工夫をされているのか」、といったことを勉強させていただくつもりの遠征でしたので、変な気負いがなかったのかもしれません(気張るほどの実績もありませんし...)。

 そんな諸々がいい方に作用したのか、1ラウンド目は自分でもビックリの33。2・3ラウンドはいずれも29で、前半を91で折り返すことができました。既に出来すぎの点数ですが、やはり強豪集う大会だけあって、この時点で第4位。特にトップのT本さんは、驚異の99!!で、トータル200点を狙えるほどです。

 このT本さん、たまたま私の右隣(つまり目の前)だったのですが、非常に重厚感のある安定感たっぷりの基本動作は、別組できちんと見学したいなぁと思わせるほどでした。控え席に座っている間に少しだけ話を伺ったところ、お使いの筒は3軸カーボンとのこと。「色々使って試してみたけど、筒の重さはあんまり関係ない」そうで、常に安定して高得点をマークされる理由を垣間見た気がしました。

 そして、昼を挟んだ後半戦。4ラウンド目はまずまずの31でしたが、続く5ラウンド目で25を出してしまい、競技的にはほぼゲームセット。と、ここで1本だけ3点に刺さった矢の軌道が腑に落ちなかったのでよく見てみると、矢先が微妙に曲がっているような...。そういえば2ラウンド目の5本目が妙に左に逸れて3点だったことを思い出し、今更ながらホルダーから外すことにしました。

 そんな悪あがきがよかったのか、ラストの6ラウンド目は中心には全く寄らなかったものの、土俵際に上手く残ったパーフェクト!まさかこんな大会の場で出るとは思いませんでしたが、せめて自分の信じる基本動作・吹矢だけは全うしようとしたご褒美だったのかもしれません。2レーン横で審判をしていたT花さんからも笑顔で握手を求められ、多少は支部長らしいところをお見せできたのかな、と思います。

 ともかく、私の組が最終組でしたので、これにて全競技終了。後は表彰式となりました。

100926_7.jpg 式では6mの部から順に3位までが表彰されて、いよいよ10m。3位に呼ばれたのは、何と何と私の名前でした。合計182点、最後のパーフェクトが効いたようで、僅か2点差で表彰圏内に滑り込めた模様。先にも書きましたが、到底入賞などないと思っていましたし、その代わりに様々な見聞を収穫として持ち帰るつもりでしたから、まさに望外の3位です。パーフェクト賞と合わせ、本当にいいお土産が出来ました。

100926_8.jpg そして10mの1位は、やはりというかぶっち切りでT本さんでした。そのスコア、何と196点!200点には届かなかったものの、後半も97と高レベルでまとめあげ、誰もが脱帽の優勝です。私が知る限り、各種大会での10m・6ラウンド最高点は194点(直近ですと、今年の青柳杯予選で3名の方がマークされています)ですが、恐らくは一定以上の規模の大会でのハイスコア更新ということになるのでしょう。このレベルまでいくと、2点を積み上げる難しさは並大抵ではありませんから、それを間近で見ることが出来たのはまさに僥倖。目標と呼ぶにはあまりに高い山ですが、当初の目論見以上にいい経験をさせてもらったなぁ、という思いです。

 大会終了後は、場所を移しての親睦会。他所での体験イベントとバッティングしてしまい、大会には祝電での参加となった京都府協会のS田会長も駆けつけられ、約2時間半を楽しく過ごさせていただきました。S田会長からは二次会にもお誘いいただいたのですが、当日の宿が京都駅前だったのと、チェックイン前だったのとで泣く泣く断念し、失礼させていただくことに。京都までの電車内では、京都のカルチャーに通われる方と3人で吹矢談義。こうして、吹矢漬けの一日はようやく終わりを迎えたのです。(翌朝は、少しゆっくりめのチェックアウトで、そのまま真っ直ぐ帰静しました)

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 初めての県外遠征で貴重な経験が多かったこともあり、やたらと冗長なレポートになってしまいましたが、今回は本当に楽しく勉強になる大会参加でした。突然の参加申込みにも関わらず、快く受け入れて下さった京都宇治支部のK田支部長、そして練りに練った快適な大会運営にあたられた支部の皆さんには、感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。

 また、このサイトでもちょくちょくお名前を出させていただいている、松山のY野さんと初めてお会い出来たのも幸いでした。恐らく、滞在中最も長時間お話をしたのですが、面白く考えさせられる内容ばかりで、またどこかの大会でぜひお会い出来ればと思っております。ありがとうございました。

 他にも、こちらが会報やネットで一方的にお名前を存じ上げている多くの諸先輩方とお会いできました。中には、「ホームページ見ていますよ」と言って下さる方もいらして、嬉しいやら小恥ずかしいやら。ご挨拶出来なかった方の方がずっと多く、心残りといえばそれだけというくらいの充実度でした。当日ご一緒した全ての皆さんに、改めて感謝申し上げます。

 とにもかくにも、世代を超えてこうした交流が出来ることが、スポーツ吹矢の醍醐味だと再認識した一日でした。今週末(というか明日)は地元の静岡県大会ですが、今回は愛知・岐阜からも参加される方がいらっしゃいますし、引き続き交流の輪を広げていければと思っております。


第2回京都宇治支部スポーツ吹矢大会の結果報告(京都宇治支部ブログ)
第2回宇治支部大会に参加しました(大阪菊水支部ブログ)
第2回京都宇治支部スポーツ吹矢大会(吹矢、徒然なるままに.../Y野さんブログ)

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