第3日曜日は、恒例の東部サークル行脚です。
まずは、午前の沼津サークル。前回、ついに初段合格者が誕生しましたが、昇段・昇級に意欲的な方が多いこともあり、距離をとって吹く方が増えてきました。そのため、お馴染みの会場も何となく手狭になってきたように思えます。とはいえ、それは活発なサークルならではの贅沢な悩みと言えるのでしょう。
さて、この日も、初段1名・1級2名・2級1名の計4名が昇段・昇級試験にチャレンジされました。結果はというと、全員が無事合格でしたが、中でも間違いなく主役だったのは、2級に合格されたAMさんだったと言えるでしょう。水泳と太極拳を嗜んでいるだけあって吹き筋は非常にいいものの、本番(試験)になると緊張からか矢の行方が乱れてしまい、ここまで3回連続で合格ラインに届いていませんでした。
しかしこの日は1ラウンド目に27点を出すと、続くラウンドも25点・25点ときっちりまとめ、点数としてはギリギリながら、三度目ならぬ四度目の正直で見事に75点をクリア!合格を告げた時のホッとした表情と、皆さんの心からの祝福は、感動的ですらありました。すると練習後半、2チームに分かれての3ラウンド対抗戦では、早速7mに下がって吹いたにも関わらず、83点とこの日一番の高得点を出すなど、まるで憑き物が落ちたかのような快進撃を見せたのです!
何事もそうですが、吹矢でも多くの方がどこかで一度は壁に当たります。AMさんにとっては、まさに2級合格が大きな壁だったわけですが、最初に苦労した分、これから「あれは何だったのか」といえるほどスムーズに階段を上がっていく可能性も大と思えます。
これからも、お互いが励まし合いながら切磋琢磨で技量の向上(と健康づくり)に取り組んでいただけるだろうと、そんな確信を持った沼津の光景でした。
そして、午後は富士サークル。暑い中、空調のない体育館ということもあってか、ちょっとばかり人数は少なめ。業務用の大きな扇風機を何台も回してはみましたが、皆さんじんわり汗をかきながらの練習です。
この日は、KNさんがお知り合いの女性を1名連れてきてくださり、久々の体験者登場となりました。吹矢は、随分前に一度テレビで観た程度ということでしたが、かなり飲み込みが良く、それに比例してかすぐに気に入っていただけたようで、練習後には早速用具の注文をいただいたほどです。
また、練習後半では、前回に引き続き昇段・昇級試験を実施しました。沼津のように全員合格とはいきませんでしたが、サークルの中心メンバーであるSKさんが二度目のチャレンジで見事初段に合格されたほか、1級2名・2級1名が新たに誕生。協会入会書も1枚お預かりし、これで沼津同様、協会会員数が10名の大台に乗りました。
このように、このところ急ピッチでサークルとしてのまとまり・形づくりが進んでいる富士ですが、それを感じさせる出来事がひとつ。お馴染みとなった常連メンバーの中から、「そろそろ懇親会をしてみたいね」という声が挙がったのです。お互いを「馴染みの仲間」と意識しているからこその提案ですから、これは本当に嬉しいこと。
沼津よりゆっくりとした歩みながら、着実にサークルとして成長している様子が感じ取れる、富士はそんな光景でした。
コメントする