9月2回目の焼津には、20名が集まっての活気ある練習となりました。
冒頭の連絡事項タイムでは、「第4回全国障がい者スポーツ吹矢競技会」車椅子8m部門でのH川さん優勝の報告と、ご本人からの弁があり、一同拍手での祝福に。皆さんからのリクエストで、見事獲得された金メダルを首から提げて記念撮影の一幕もありました。吹矢をやっているからといって、必ずしも出なければならないものでもありませんが、こうした嬉しい話が少しでも身近に感じられ、大会参加の動機付けになっていけばよいのではないでしょうか。
その後の練習はいつも通りの段取りで進めましたが、15時頃に6名の見学者がいらっしゃいました。事前に電話をいただいていたもので、島田のS木さんを中心とした皆さんです。何でも、手作りの道具を使いグループで吹矢の会をされているそうで、「正式なものを一度見てみたい」という目的での来訪でした。
S木さんに詳しく伺ったところでは、1~2年前に市の広報に告知が載って参加した吹矢の体験会をきっかけに、まずは地元の仲間を集めて自作道具による会を立ち上げたとのこと。S木さんによれば「こちらの協会」だったそうですが、他のメンバーの方が支部員さんと交わした話などを総合すると、どうやらアルミパイプを使用している別団体の体験会だったようです。
それはともかく、支部に体験に来られたとなれば、教える内容はひとつですので、皆さんにはスポーツ吹矢の考え方の説明と、体験をしていただきました。大事なのは呼吸であること、的当ての部分はその次にあること、etc...。的当てだけが面白いと考えることも「あり」ですが、もし将来的にこちらと交流したいという可能性があるようなら、正式な用具の導入と、スポーツ吹矢という競技への理解が必要であることもお伝えしたつもりです。
全体としては短い時間でしたが、それなりにスポーツ吹矢の良さは分かっていただけた感じでしたでしょうか。メンバーの中では、「正式な道具で正式にやってみたい」「級や段にも挑戦してみたい」といった声もあがってきているとのことですので、場合によってはまたご縁があるかもしれません。
当協会をはじめとして複数の団体が存在する現状で、「知る側」からすると団体によって理念・ルール・用具などが違うことは、認識しづらいところでしょう。以前にも何かの折に書きましたが、団体同士は「ライバル」だとしても、それぞれが「違い」をあやふやにすることなく、しっかり伝えていくことは、吹矢競技界全体に対しての最低限の責務だと思います。残念な話を耳にすることもありますが、「始めさせてしまえばこっちのもの」的な考え方だけは、お互いに謹んでいくべきことでしょうね。
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