藤枝サークル 熱海サークル 第5回青柳杯を振り返って - 日本スポーツウエルネス吹矢協会 静岡・焼津支部

第5回青柳杯を振り返って

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 既に開催から10日あまり過ぎましたが、ここで第5回青柳杯大会について感じたことを残しておこうと思います。既に、松山のY野さんが得点分布を元に男女比などを述べていらっしゃいますので、多少重なる部分についてはご容赦ください。

 さて、今大会では競技に関わる大きな変更が行われました。それは、従来の男女混合から男女別の開催となったことです。この辺りの考察は、今年のはじめにしたことがありますが、上記エントリでY野さんも触れていらっしゃる通り、恐らくは女性の参加を促すことが大きな目的であろうと考えられました。

 しかしながら、蓋を開けてみると、男子が約30%も増加したのに比べ、女子は僅か6%ほどの微増という結果。昨年26%ほどだった(全参加者に対する)女子の割合も、22%強へと落ち込んでしまいました。6月の全国大会では女子10mの参加者が大幅に減ったということもありましたが、女子の高段者がおおよそ全体の3割強と想定されることを思うと、少々物足りない数字です。

 震災で開催が半年以上延期された影響もあり、今回の結果をもって断定はできませんが、青柳杯・全国大会の近年の傾向から、「全国規模の大会にまで出る女子の高段者は少ない」という推測はできるでしょう。ただし、「高段者に名を連ねる方々の実質的な(現役でやっている)人数」「いつその段位(三段以上)に合格したか」などの情報は加味していませんので、来年以降(いい方向で)変化が出る可能性は十分あります。

 と、参加人数面での話はこのくらいにして、成績面での話に移ります。まず、今年と昨年の、男子・女子・混合それぞれ上位40位までの得点表をご覧ください。(混合欄での赤字は女子)

aoyagi2011.gif 真っ先に分かるのは、上位陣のレベルが更に上がっていることでしょう。男子1位が遂に200点の大台に乗ったほか、190点台は男女合わせて7名、六段合格相当となる186点以上だと25名という、とんでもない数字。第1回大会の予選トップが186点、180点以上でも10名しかいなかったことを考えると、僅か5年で隔世の感です。

 仮に今年も男女混合でベスト16がトーナメント進出だったとすれば、188点でギリギリセーフ、186点では一人しか滑り込めない、というハイレベル。当然ながら、男女それぞれのベスト8も、昨年以上のスコアが求められました。特に、男子は186点が11名も出た上に、それでは決勝に残れなかったという恐ろしい状態。昨年が全体で330名、今年が男子のみで318名ということは、男子選手にとって「単に決勝進出が狭き門になった」だけ、ともいえるでしょう。

 一方女子は、5位までが186点以上、8位タイが180点と男子に比べればおとなしめ。これは参加人数が少ない以上仕方のないことで、男子並の分母があれば186点以上が15名程度は出ていたであろうと思われます。とはいえ、予選通過のハードルが男子よりグッと低くなったのも事実であり、熱心な女子選手にとっては「優勝」に手の届きやすい状況とはなりました。

 個人的に、こうした場で優勝を争うような選手は、男女の別なくほぼ同レベルであると考えていますので、例えば来年の女子参加者が150名程度まで増えれば、ベスト8のボーダーラインは男子に近い186点辺りになると予想します。

 女子の上位陣は比較的「お馴染み」の方々が多く、「どうせ決勝はいつもの人たちでしょ?」と、参加そのものに二の足を踏まれるケースもあるとは思いますが、「男女別にして一層盛り上がるようになった」と後年振り返ることができるよう、積極的な参加を期待したいところです。

 それにしても、このままでは来年の男子部門のボーダーラインが190点以上になってしまいそうで、ますますお呼びじゃなく「参加するだけ」になりそうな気配が...。私自身が二の足を踏むことのないよう、また一年練習を重ねていきたいと思います。

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