藤枝サークル 熱海サークル 全日本選手権の要項発表 - 日本スポーツウエルネス吹矢協会 静岡・焼津支部

全日本選手権の要項発表

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 11月1日に開催される、全国大会改め「全日本選手権大会」の第1回実施要項が、昨日協会のサイトで発表されました。

 今回、大会が衣替えしたことによる最大の変更点は、「首都圏(東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城)」の参加枠設定でしょう。東京が300名、茨城が140名、他3県が各120名と上限が定められ、基本的にその都県では選抜制で出場者が決まることになりました。

 既に東京では、6月の都大会で大半の出場者が決定しており、千葉・埼玉・茨城でも、それぞれ9月に開催される県大会で選抜されるようです(神奈川の選抜方法は、県協会のサイトを見る限り不明)。また、残る42道府県からの出場枠は、全体1,000名−5都県800名=200名、ということになっています。

 昨年の例では、エントリー段階で10m・8m合計873名の出場者の内、5都県が690名(占有率79%)でしたから、この配分にも頷けます。ただし、「どうせ5都県以外からはそんなに来ないだろう」という想定が前提ともいえ、延べ会員数が3万人に達し「新たな国民的スポーツ」を標榜する団体が開催する全国規模の大会として、本来であればあまり望ましい事態とはいえません。

 この辺りは、「過去の経験上、実情がそうなのだから仕方がない」と考えるか、「それでは発展がないから、敢えて枠は狭めない」と考えるか、非常に難しい部分だと思います。会場の収容人数制限による苦肉の策という側面や、選抜制が十分な意味をなさないであろう地域の存在もあり、将来的な「各都道府県からの選抜による大会」に向けての過渡期、と捉えるのが妥当といったところでしょうか。

 そして、この改定により確実に影響が出ると思われるのが、大会平均点の上昇です。何しろ、全体の8割が選抜を経て出場するのですから、大幅に底上げされるのは間違いありません。これは、当初サイト上で全順位が公表されていた今年の青柳杯予選結果が、後日「上位50位まで」の掲載に改められたこととも、遠からずリンクすると思われます。

 また、昨年まで単純な4ラウンド勝負だったところ、この部分は予選という扱いに。そして、各部門上位5名による1ラウンドの決勝が行われ、最終的には5ラウンドの合計で順位が決するルールへと変化しましたが、これには若干の疑問符をつけたくなります。

 青柳杯の場合、6ラウンドの結果をご破算とし(影響は決勝の組み合わせのみ)、トーナメント方式で仕切り直すからこそ、予選の意味が生まれています。が、今回の予選得点がそのまま持ち越される形は、最初から素直に全員5ラウンドで競技すれば済む話のように思えるのです。

 参加人数が飽和状態で少しでも時間短縮を図りたいのか、決勝戦を設けることで「最終決戦」の演出をしたいのか、あるいはその両方なのかなぁと思わないでもありませんが、青柳杯以上に難関となる決勝進出条件や、合計5ラウンドという馴染みの薄いラウンド数は、少しばかり賛否両論を呼ぶかもしれません。

 予選を導入するのであれば、例えば最高得点者からマイナス10点辺りをカットラインに設定し、そこまでの全員でプラス2ラウンドの決勝ラウンドを行う方式、あるいはF1のノックアウト方式(アメリカ横断ウルトラクイズ方式かも)のように、6ラウンドを3つに区切って少しずつふるい落としていく方式など、総ラウンド数を減らしつつ決戦の演出もできる形は色々あるでしょう。

 当然、様々検討を重ねた結果が今回のルールなのは承知していますし、参加するならばその中で最善を尽くすのみ、ではあります。来年、3年後と、国体のデモンストレーション競技採用が決まっており、いわゆる「競技スポーツ」としての整備を進めなければなりませんから、今しばらくはこうした試行錯誤が続くのかもしれませんね。

 と、色々勝手を書きましたが、個人的に一番の難関は「平日開催」だったりします。大きな会場がなかなか取れないこと、会員の分布から平日でも参加者数に大きな影響がなさそうなことなど、事情もあるとは思いますが、現役世代としては何とか土日に持って来ていただきたいものです。



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