藤枝サークル 熱海サークル 三島・沼津L&G支部にお邪魔 - 日本スポーツウエルネス吹矢協会 静岡・焼津支部

三島・沼津L&G支部にお邪魔

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 第4日曜日。いつもなら川根本町への月イチ訪問日ですが、お茶摘みの影響等で参加者の集まりが芳しくなさそうな点を考慮し、今月は指導がお休みとなりました。元々支部練習があるわけでもないため、さてどうしようかと思っていたところ、三島・沼津L&G支部(の沼津サークル)の活動日であることに気付き、練習に交ぜていただくべく、急遽お邪魔することに。

 こちらの支部に寄らせていただくのは、昨年の8月に昇段試験の依頼を受けた時以来、実に9ヶ月振りです。その時も沼津でしたが、今回会場に入って、ちょっと感じが変わっていることに気付きました。縦長の部屋を背中合わせに5レーンずつ使っているのは同じなのですが、片側が10m、片側が8mまでの対応だったところ、両方が10m対応となっていたのです。

 Y岡支部長に伺うと、熱心な方が多く長い距離の需要が高まったため、中央の待機スペースを少し狭くして、このように拡張したとのこと。そもそも10レーンあること自体、非常に羨ましかったのですが、これでますます良い環境に進化しました。的の間隔を広めに取っていることもあり、あと1レーンずつは余裕で増設できますから、今後さらに支部の規模が拡大しても大丈夫でしょう。

 さて、上記の通り、練習に交ぜていただくつもりの訪問でしたが、ここで(せっかく私が来たからということで)二段・三段の受験をしたいという希望があがりました。元より突然押しかけたわけですし、審査をするのも役割のひとつですから、快諾して試験を実施することに。

 今回は、二段が1名、三段が4名の受験で、Y岡支部長曰く「支部の精鋭たち」の挑戦です。人数の具合も良いため、5名一斉の審査とし、順次6ラウンドを吹いていただきました。結果はというと、全員が見事に合格。特に、三段のY岡(武)さんは188点、K柴さんは186点と、六段レベルの大変優秀な成績でした。

 三段の残る2名(K谷さん、S山さん)も、164点、162点とこちらは四段相当、二段のN藤さんも162点と、それぞれが悠々合格ラインを超える好成績。こちらまで緊張し、胃が痛くなるような思いをするのが審査の常ですが、今回は全体的に安心して見ていられる試験だったといえるでしょうか。

 これだけの成績で合格となると、技術的な難点はあまり目立たず、「こうすれば、もっと飛躍的に点数が伸びますよ」という明確なアドバイスも、なかなかし辛いのが正直なところです。その一方で、始めて1年、1年半と経ち、今回のように二段、三段を受ける頃合いというのは、的当てへの意識が強くなりすぎ、全体的に基本動作が雑になりやすい頃合いでもあります。

 その意味では、今回の5名にも気を付けていきたいポイントが、少なからず見受けられました。特に気になったのは、「4.息を吐く」「7.息を調える」が早すぎる点です。早い方で3秒程度、ゆっくりな方でも6,7秒と、一見して「早いな」と感じるほど。「雑」というのは、「手順化する」とも言い換えられますが、この部分は最もそれが顕著になる箇所のように思います。

 的当てのスポーツである以上、より高得点を目指すのは当然のこと。競技性へ意識が向かうのも仕方がありません。しかし、スポーツ吹矢が「健康を目的としたスポーツ」とはっきり定義づけられていること、そのための基本動作であり、ひいてはその実践が点数にも結びついてくるということは、決して忘れてはならない点でしょう。

 特に、高段者の範疇に入ってくると、後から始めた方にとっては「目標となる、見習いたい存在」になりますから、「何故そうした基本動作なのか、どういった意味があるのか」の理解を深め、「定められた手順」として仕方なくやる、といった「自己流」にだけは陥らないよう、今後も頑張っていただきたいものです。

 こんな感じで、試験後の講評では、もっと褒めなければならないところを、ついつい熱く語ってしまいましたが、気がつけば受験された方以外も、皆さん真剣に耳を傾けていただいていたのは、ありがたい限り。「話長いな、早く終わらないかな」と退屈な思いをさせていたとしたら申し訳ありませんでしたが、ちょっとだけ先に始めた先輩の講釈として、受け止めていただければ幸いです。

 そんな試験が終わった後は、ミーティングを挟んで、恒例の団体戦。偉そうに色々と話してしまっただけに、実はかなり緊張しながらでしたが、ご迷惑をおかけしない程度には吹けたはず、です。とはいえ、自分の支部では団体戦を殆どやらないこともあり、大変楽しく参加させていただきました。

 この日は、普段の回からすれば少なめの参加者だったようですが、いつもながら明るく活気ある練習風景は、見習うべきところもたくさんあります。県東部の核の一つとして、ますます発展されることを期待しています。突然の訪問でしたが、快く迎え入れていただきありがとうございました。


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