いよいよ明日は、全日本選手権。従来の「全国大会」から衣替えしての第2回、今回も東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城の各都県には、選抜枠として一定の募集定員が設けられました。既に、参加者の手元には支部などを通じて、競技レーンと順番の一覧が順次届けられていますが、参加者の地域分布について、少しだけ触れておこうと思います。
競技レーン確定(10/21)時点で判明した、参加者分布はこちら。比較対象は、昨年の第1回、そして一昨年の全国大会です。関東以外は、例によってブロック単位で集計しました。
全体の傾向としては、特に変わることはなく、およそ9割が関東、1割がその他地域からの出場となっています。細かく見ると23府県から、関東を加えると30の都道府県からエントリーがあり、これは昨年の25都道府県を越え、過去最多を更新しました。また、恐らくは選手権(全国大会)・青柳杯を通じて初めて、全ブロックから参加者が集う、文字通りの「全日本」な大会となりそうです。
一方では、地方からの参加者数は1割ほど減り、90名にも届いていません。昨年、『「最普及地域の出場を制限」してまで地方に割り当てた200名が、半分しか埋まらなかったというのは、少々寂しい』と書きましたが、その状況に更なる後退が見られるのは、残念というほかありません。
これも昨年書いた通り、地方からの参加が少ない理由は、
(1)東京への移動が負担(距離、日程、金銭面など)
(2)競技スポーツとして未成熟(「全国」に出る必然性、システム面の問題)
(3)西日本各地のブロック・県大会で相互交流が盛ん
などが考えられそうです。
しかし、今後もこうした状況が続くようであれば、選手権で地方に与えられた200名を削減せよ、との声がいつ挙がっても不思議ではありません。参加が少ないこと自体を、地方の人間が殊更負担に思う必要はないとはいえ、枠が半分以上余っているのは紛れもない事実。様々な要因を越えて、「全国」への距離を近く感じさせてくれるような施策を、協会には今度期待したいところです。
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