去る3月22日、静岡県コンベンションアーツセンター(グランシップ)・交流ホールで、第3回の支部大会を開催しました。一昨年の第1回は、支部員さんと当時指導にお邪魔していた富士と三島・沼津の皆さん、昨年の第2回は県内各支部からも参加いただいての大会でしたが、今回は更に一歩範囲を広げ、県外からのエントリも受け付けることとしました。
とはいえ、無制限にオープン化するわけにもいきません。そこで今回は、原則として一定の条件を満たした方々に、ピンポイントでご案内させていただきました。その条件とは、(1)私がこれまで全国及び各地の大会に出場するなどして知り合い、(2)何度もお目にかかって、会えば話もするくらいには親しくさせていただき、(3)時刻表上で日帰りが可能な土地にお住まい(空路は除く)、というものです。
その結果、東は千葉、西は広島まで、遠路より実に14名もの皆さんにお申込みをいただきました。西日本のように相互交流が活発な訳でも、普及が進んだ地域のように規模が大きい訳でもない、地方の一支部が開くささやかな大会にも関わらず、望外の喜びとしか言いようがありません。その一方で、上記条件により、お誘いできなかった方も多くいらっしゃいました。大変心苦しい限りでしたが、ご容赦いただきたくお詫び申し上げます。
また、県内も含め、支部外からのお申込みは有段者以上とさせていただきました。会場キャパの都合もありますが、本来は支部内の交流を目的に始めた大会であること、そして特に初級者の皆さんの励みとし、上級者の競技姿を刺激としていただきたいことから、このような制限を設けた次第です。更には、敢えて交流の枠を狭めることで、県大会とのバッティングをいくらかでも回避するという意図もありました。
そんな形で募集をかけた大会でしたが、78名の定員に対し、締め切り時点でエントリは75名。やむを得ない事情等で、当日の実参加者は65名に留まったものの、それでも支部内外から多くのご参加をいただいたのは、本当にありがたい限りです。
競技については個人戦のみ。6m(一級まで)、8m(初段・二段)、10mB(三段・四段)、10mA(五段・六段と、お申し出のあった三段・四段)の四部門とし、それぞれ6ラウンドの合計で競いました。初段の方は二段の練習をしているでしょうからまだ大丈夫としても、一級以下の方は基本的に4ラウンド戦までの経験しかないはず。6ラウンドの長丁場がどうかとは思いましたが、せっかく同じ参加料をいただいていることと、競技進行の都合上から、全員同じラウンド数としました。
設置した的は、全部で13台。サウスポーの方が2名いらした関係で1レーンは空き(と非常時の予備)としたため、実質12レーン、6巡までの組み合わせで進行しました。もう少しレーンを増やせればよかったのですが、会場の交流ホールは楕円形の間取り。控え席のことまで考えると、これが精一杯のレイアウトだったように思います。
余談になりますが、静岡市内は広い会場を押さえるのに大変苦労します。市営の体育館のアリーナは、土日祝日ともなると年度前の優先予約(体協加盟団体のみ)で多くが埋まり、残った枠も利用月の2ヶ月前からしか予約できません。告知・募集を考えると、大会での使用には全く不向きです。他方で、いわゆるコンベンション施設のホール、例えば前回までのもくせい会館、今回のグランシップであれば、比較的事前の予約ができるものの、正直に言って非常に高くつきます。
幹事支部として実行の中心となった一昨年の県大会では、市営の体育館を優先予約できましたが、それは静岡県レクリエーション協会の行事の一環(としての県大会)という形を取ることで、市の体協加盟団体に準じる立場を得られたからに過ぎません。そこまでの大義がない支部大会では、なかなか難しいというのが現実でもあります。
と、それはさておき、大会そのものは大きなトラブルもなく無事に終えることができました。4名の六段をはじめ、Aライセンス保持者、公認審判員AA保持者、各地大会での優勝・入賞経験者など、素晴らしい実力と実績をお持ちの県外からの皆さんが加わることで、非常に引き締まった緊張感ある競技となったようにも感じます。
勿論、運営上で細かなミスや不手際はあったでしょうし、支部内外の皆さんにご不快な思いをさせた部分もあったかと思いますが、それは今後の課題とし改善を目指していくことで、平にご容赦願えれば幸いです。個人的に一番気にしていた的の明るさは、左右・後方からのスポットライトを当てるなどで、意外に明るくできた感はあります。が、全体が暖色系のライトだったこともあり、的の白が白に見えづらい状況で、照度ほどに明るく感じられなかったかもしれません。実際に、「暗かった」という声も頂戴していますので、補助照明の効果的な設置など、検討していきたいところです。
また、中には今回の趣向に「支部大会とは何ぞや」という、疑問を投げかける声があったことも事実です。「緊張感がありすぎて楽しめない」と感じた方もいらしたでしょうし、支部外の皆さん、レベルの高い皆さんとの交流を刺激としていただきたいとの意図が、必ずしも全員に当てはまるとは限らないということも痛感しました。
様々な思いで吹矢に取り組まれている方がいるとすれば、ある程度健康志向、楽しく吹きたい向きに配慮する必要性はあるのでしょう。競技志向の方も含め、等しく基本動作を習得していただくことが大前提である以上、まったく力量が反映されないのは論外としても、レクリエーション性の高い内容の催しを、支部内のお楽しみとして開けるよう、今後検討していきたいと思っています。
話が色々と脱線してしまいましたが、支部内外より参加してくださった全ての皆さんに、心より御礼申し上げます。県外からお越しの皆さんには、大会後の懇親会へも全員出席していただき、和やかな雰囲気の中、一層の親睦を深めることもできました。参加者がいてこその大会です。今後ともよろしくお願い申し上げます。
そして、参加は勿論のこと、催しの度に最大限協力してくださる支部の皆さんにも、改めて感謝申し上げます。上記の通り、ただ競うだけではない、支部内の交流を更に深める企画も練っていきますので、引き続き皆で楽しんでいきましょう。
最後になりましたが、当日の各部門の成績(上位5名)は下記の通りです。私自身は散々な成績(172点)で穴があったら入りたいほどでしたが、上位はさすがの熱戦となりました。
ちなみに、3位までの皆さんへの賞品はお米としましたが、抽選によるプレゼント品の数々を(本当にたくさん)藤枝サークルのTさんから、またダーツ1010支部のS田さんからは各部門の最優秀女子賞(クッキー詰め合わせ)を、6mの方への特別賞(お手製のスタンド)を湘南赤松支部のM島さんから、それぞれご提供いただきました。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。
▼当日は快晴、富士山も綺麗に見えました。左側の建物がグランシップです▼試合前の会場内。13台の的(左から3番目は予備)を並べました▼試合中の様子。競技レーン後方で椅子に立っているのは主審(私と家内で交替)です▼写真でも分かる通り、会場は楕円形。セッティングのロスがあったのは否めません▼試合中の様子2。レーン審判は次競技者というお馴染みのルールです▼順位決定戦(1本勝負)の様子。2部門で対象となりました▼表彰式直前の様子。▼10mA上位の皆さん。左から1、2、3位です(以下、同様)。K柴さんが静岡勢として気を吐きました!▼10mB上位の皆さん。2位はお帰りになったY本さんの代理でH間さんが立っています▼8m上位の皆さん。遠征組のH川さんが、さすがの力を見せました▼6m上位の皆さん。3位には藤枝サークルからMさんが入賞です▼各部門の女性最上位者には、「最優秀女性賞」を贈呈▼各部門の優勝者にカードを引いていただき、お楽しみ抽選会を実施▼色々な組み合わせの賞品を選んで持っていっていただきました▼これぞ吹矢の取り持つ縁。Y田(憲)さんと富士的矢支部・H間さんの仲良しツーショット!▼31名参加の懇親会は3時間飲み放題。楽しいひとときでした。
コメントする