今年の選手権大会が無事終わりました。各部門で優勝・入賞された皆さんにお祝い申し上げるとともに、参加された皆さんの健闘を称えたいと思います。また、運営に携わられたスタッフの皆さん、大変お疲れ様でした。
今回は、久々に不参加となったため、大会の雰囲気など分からないのが残念ですが、恒例のものとして結果からの簡単な考察をしてみたいと思います。ただし、今のところ協会公式ページで公表されている上位者成績しか資料がありませんので、限られた集計になる点はご了承ください。(2011年までは全国大会としての成績)
まずは、男女10m部門から。
一目見て分かることは、男女それぞれで更なるレベルの底上げが進んでいることです。特に男子は上位10名の平均が一気に2ポイントアップし、ついに130点を超えてきました。上位20名も大台に近く、50名まで広げても126点台。これは、上位5名が進出できる準決勝のカットラインにも顕れており、一昨年の128点、昨年の130点から、今年はとうとう132点(6ラウンド換算で198点!)でなければ予選を通過できないという、信じがたい状況となってしまいました。
女子も、予選最高点が126点に留まり、カットラインも一昨年と同じ122点に戻っただけとはいえ、全体的なスコアは向上しており、上位進出が少しずつ難しくなっていることが分かります。7月の青柳杯と同様、当日参加者が昨年比で増加している影響もあるでしょう。(そういう意味では、参加者が減少したのに、ハードルが更に上がった男子の状況は、恐ろしいものがあります)
続いては、男女8m部門。
こちらも、10m部門と同じく、全体的にレベルが上がっています。本来は10mへの通過点であるはずの部門ですから、右肩上がりが続くとは限らないのですが、9割方を選抜者が占めるようになった影響か、こうした傾向が続いているといえるでしょうか。
総括すれば、「競技レベルのアップはなおも続き、今後も各部門で更なる激戦が十分に考えられる」となりそうです。ただし、ここまでレベルが上がると、予選4ラウンドではもはや十分な差をつけづらいというのが正直な感想であり、参加者枠の問題とも相まって、大会の抜本的な改革が迫られているようにも感じました。
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