かれこれ5年前になるでしょうか。京都宇治支部の支部大会に参加させていただいたのがご縁だったように記憶していますが、高知県協会のO林会長から「今度は高知県大会にも来てよ!」と、お誘いいただくようになりました。
とはいえ、高知は交通手段の面で静岡から距離以上に遠い土地。毎年参加を断念せざるを得ない状況が続いていたのですが、今年は多少の無理と、支部練習を休むという勝手を駆使し、初めての参加が実現しました。
夫婦揃っての参加ということもあり、平日である前日の高知入りは不可能。金曜の夜に羽田空港近くのホテルで一泊し、7:35発の飛行機で当日入りするという強行スケジュールを選択せざるを得ませんでしたが、幸いにして、飛行機は遅れなく高知龍馬空港に到着。9:30からの開会式に少しだけ遅れる程度で、会場入りすることができました。
一足早く高知入りしていた、当支部からのもう一人の参加者・S野さんが、受付を済ませてくださっていたので、用具の準備だけ終えてから開会式に合流します。ここで特徴的なのは、主催者・来賓の挨拶などの後に、参加支部ごと紹介があり行進(?)をすること。250名ほどの参加者すべてと挨拶を交わすことなど不可能ですが、どんな支部からどんな方々が集まっているのか、雰囲気だけでも感じ取れるこの趣向は、とても粋だと感じました。
競技は、30レーンに8組という割り振りで進められました。一人が3ラウンドを続けて吹く、というのは関西でポピュラーなもの。レーン審判を同じレーンの競技者が務めるのもよくあるパターンですが、高知が珍しいのは「次の競技者」ではなく、「今吹き終わった競技者」が対象となること。競技前に余計な負担をかけないように、との配慮なのかもしれません。
私の競技順は8組目だったため、競技開始早々に1組目のレーン審判として席に着きました。その役目が済むと、かなり長めの空き時間です。1レーン10組の青柳杯や全日本選手権では、40分程度のインターバルも当たり前ですが、今回の高知県大会では、12時半頃が試矢の一吹き目。さすがに、大会に出て午前中に一度も吹かなかったのは初めてで、これはこれで面白い経験となりました。
肝心の調子としては、息づかいと吹く感触がしっくりこないまま。それでも、そこそこのところに「刺さってしまう」状態で、前半を97点で折り返しました。後半も、同様のペースで進みましたが、そんな調子でも上位を伺えそうな点数であることを意識してしまったからか、6ラウンド目に大きく乱れる27点で、3ラウンド91点。トータルは188点でした。
その後、1人1ラウンド×5名の団体戦を実施しましたが、当支部3名+三重県からの2名による混合チームは、先方のT口さん以外が揃って討ち死に。一同ガックリと肩を落としながらの競技終了となりました。
続く閉会式では、各部門の表彰が行われましたが、10m部門で優勝を飾ったのは、何とO林県会長!オープン大会の宿命ともいうべきか、過去6回の10m部門はいずれも県外からの参加者が優勝し、地元の皆さんが悔しい思いを重ねてきただけに、7回目にして初めての地元勢優勝がO林さんだったのは、まさに「持っている男」といえるでしょう。
一方の私はというと、3位と2点差の4位タイ。6ラウンド目の27点から2点ずつの積み上げで、1位~3位のスコアに相当しましたから、いかに欲をかかずに吹くべきかを痛感した次第です。
しかしながら、高知県大会の本番は、ここから!です。お楽しみの懇親会が、場所をホテルの宴会場に移して、大々的に行われました。恒例の「鰹のタタキ藁焼き実演」で幕が開き、セクシーなお姉様方によるポールダンスショー、来賓のN村理事長をはじめとした有志の皆さんによる大カラオケ大会など、参加者150名あまり、実に3時間にも及ぶ大宴会でした。
県外からの参加者は、大会よりも懇親会を楽しみにしている...という噂も、あながち間違っていないと実感しましたが、懇親会まで含め、これほどの規模大会を単県として開催されている高知県協会の底力は、まさに圧巻のひと言。土地々々の事情もあり、すべてを見習えるわけではないとしても、大変参考になるひとときとなりました。
一夜明けた翌日は、仲良くさせていただいている吹矢仲間の皆さんと、半日のプチ高知観光。定番のはりまや橋から、日曜市、ひろめ市場、高知城周辺を散策した後、それぞれ夕方の飛行機で帰路に着きました。
日程的な無理もあり、体力的には大変ではありましたが、滞在中は大変充実した時間を過ごすことができました。O林県会長をはじめとした高知県協会の皆さんに、深く感謝申し上げるとともに、高知県内外から集った吹矢仲間の皆さんにも、同様の感謝を申し上げます。またどこかの大会でお目にかかれる日を楽しみにしております。ありがとうございました。
▼高知龍馬空港着陸寸前。南国市の町並みが見えてきました▼会場の南国市立スポーツセンター。空港から車で5分という絶好の立地です▼会場入口には、大会開催を告げる大きな掲示が▼開会式には、来賓として南国市長もお見えでした▼恒例、O林県会長による開会パフォーマンス(風船割り)は終わった後でした。残念!▼会場全景。30個の的には、すべて補助照明が取り付けられていました▼会場上方には、端午の節句に飾られる「フラフ」と呼ばれる見事な旗の数々が▼表彰式。6m部門上位の皆さんです▼8m部門上位の皆さん。準優勝は、F村愛媛県会長の奥さまでした▼10m部門はO林県会長が見事な優勝。表彰はN村理事長が代わりに務められました▼ここから懇親会。藁焼きされる直前の鰹です▼藁焼き実演を見守る多くのギャラリー!▼味付けは塩のみ。O林県会長自ら、豪快に振りかけます▼炎に炙られる鰹。火柱が立つ度に歓声が起こっていました▼乾杯の音頭をとったのは、10名!が参加された渋谷ひまわり会支部の皆さん▼ポールダンスのショーでは、セクシーな女性二人による熱演が▼かぶりつき状態で動画を撮っている男性もいましたよ▼宴もたけなわ、大カラオケ大会のはじまりです▼K村・前香川県会長と県協会の皆さんによる「まつり」はもはや「芸」です▼N村理事長の美声は玄人はだし!F浦愛媛県会長と「夜明けのブルース」を熱唱▼宴会場は、人、人、人。打ち上げレベルをはるかに超える規模でした▼懇親会の〆は、元日大応援団長・O林さんリードによる「フレーフレー吹矢!」▼ここからは、プチ観光の写真を少し。日本三大「ガッカリ名所」のひとつ、はりまや橋です▼路面電車の走る町並みには、何となく憧れてしまいます▼さすが高知、やなせたかし先生のキャラクタがあちこちで見られました▼毎週日曜に開かれる「日曜市」は、朝から大賑わい。アジアチックな雰囲気も▼まるごと物産館とでもいうべき、ひろめ市場。朝から宴会している一団もありました▼高知城。相当登らなければいけないらしく、登城はあっさり断念しました▼高知城近くでは、土佐錦魚の品評会が開催されていました。美しいですね~▼そんなこんなで帰りの時間。高知龍馬空港に戻ってきました▼離陸直後。右上に見える白い建物が、大会会場です▼機内からは綺麗な夕陽が。また来たい!の思いを胸に帰路に着きました
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