明日は、いよいよ第4回全日本選手権大会です。ということで、毎年恒例となっている参加者の地域分布について、簡単に取り上げておこうと思います。
皆さんご承知の通り、今大会からエントリ方法が変更になりました。昨年までは、定員1,000名のうち、関東5都県で800名を優先枠として割り振り、残る200名を地方枠として開放する形でしたが、今回は200名を各都道府県大会などの優勝者に対する優先枠、残る800名を先着順の自由枠としたのです。
その結果、最終エントリ993名の内訳は、優先枠112名、自由枠881名となりました。優先枠自体は、元々多めに見込んでいただけと思われますので、資格を満たし権利を行使した方がこの人数だった、ということでしょう。
一方で、地方からの参加者は従来より大幅に増加し、15%ほどを占めることとなりました。関東を別とすると、過去最多タイとなる23の府県からエントリがあったことに加え、上記優先枠中36名が地方であることも、大きく後押しした格好です。
競技人口や競技レベルが向上するにつれ、地方からでも「東京の大きな大会に出てみるか」との意欲を持つ方が増えてきた、という側面もあるとは思いますが、長らく「9割関東・1割地方」という図式に変化がなかっただけに、「地方大会の優勝者に選手権出場権を与える」という制度が、早速好影響を与えたともいえるのではないでしょうか。
とはいえ、15%という割合は「全日本」と銘打つには、まだまだ低すぎます。また、「選手権」という名称に対し、いわば「予選」を勝ち抜いた選手が全体の10%強に過ぎないことも、タイトルと実態との乖離を感じる部分です。
例えば、「都道府県大会の優勝者」「参加者が○○人を超える都道府県大会・登録のあった地方大会は3位まで」「前年の選手権、同年の青柳杯上位○人まで」といった形で優先枠を拡大するのも、ひとつの手だと思いますが、いかがでしょうか。
それはさておき、決勝に進めるのは「予選6ラウンドの上位3名」だけという今回のルール、7月の青柳杯を超える人数が参加する男子10mでは、相当にシビアな争いになりそうです。4ラウンドだった昨年のスコアをそのまま当てはめると、カットラインは実に198点、しかも同点決勝が行われる予測が成り立ちます。
そこまで決勝を狭き門にする必然性があるのか、参加者の一人としては正直疑問を感じるところですが、空前絶後のハイレベルな争いが見られるかも...と思うと、楽しみといえるのかもしれません。
コメントする