藤枝サークル 熱海サークル 仮想10mでの練習 - 日本スポーツウエルネス吹矢協会 静岡・焼津支部

仮想10mでの練習

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 前回の「的台」の話は、支部での練習にありがちなテーマでしたが、支部活動を離れ自宅で練習する際に一番問題となるのは、やはり何と言っても「距離」でしょう。級位レベルの6m~7mであれば、比較的簡単に用意できるご家庭は多いはず。しかし、段位に進んで三段以上に挑戦ともなると、必要な距離は10mとスタンス分のプラスアルファ。現代の住宅事情を考えた場合、満額の条件で吹けるのはかなり限られた方々でしょう。

 例えば室内で考えてみます。十畳間が二部屋続いているとしましょう。畳にはいくつかの種類がありますが、大雑把に長辺を一間(180cm)とすれば、正方形の八畳間に横並びの二畳を加えた十畳間全体の長辺は180cm×2.5=450cm。襖を開け放して二部屋を繋げても長辺は9mで、スタンスを考慮すると8.5m程度しか確保できません。いずれかのサイドに廊下があって、それが玄関まで続いているようなケースでやっと10mを実現、といったところでしょうか。あるいは、マンションの間取りが玄関~廊下~リビングと一直線上に並んでいるような場合、10mを確保できるかもしれません。

 かく言う我が家でも、実のところ確保できる距離は僅か7m弱。一軒家ではありますが、間取りの関係でどうやってもこれが精一杯です。次に四段の受験を控えている身としては、非常に物足りない距離としか言えないものの、無い物ねだりをしてもしょうがありません。吹矢式呼吸を日々実践するだけならば短くてもよいですし、(特に)左右のブレもある程度確認できますので、黙々と吹いてきました。

 が、こんな距離で30点台ばかりの結果を出しても(満点を連発しても、と言えない辺りが嘆かわしい限り)、何とも言えない空しさや手応えのなさが残るのもまた事実。10mでの点数イメージもぼんやりとしてしまいます。7m弱しか取れない、でも10mでの点数確認もしていきたい。何か上手い方法はないものかと考えた末の結論は、

20100607_1.jpg

ダウンサイジングした自家製的紙でした。と、妙案を閃いたかのように書いていますが、恐らくは全国で多数の先輩方は、とっくに気がついて使っていらっしゃることでしょう。単に私の気づくのが遅かっただけの話です(トホホ...)。

 シューティングラインからはみ出す筒の長さを大雑把に1mと考えれば、筒先から的までの距離はおおよそ6m。本来の10mレーンであれば9mのところですから、比率は3分の2ということで、本物の的より3分の1小さい的を制作し、自宅での練習に導入することにしました。矢はほぼ真っ直ぐに飛ぶとはいえ、3mの差を考慮して的の中心は数cmだけ的紙中央より上にずらしています。

20100607_2.jpg

 現実には7m先でしかありませんので、実際10mを目の前にするのとはプレッシャーも異なりますが、限られた環境の中での「仮想10mレーン」としては、実際に吹いてみてもまずまずいい感触と言えるでしょうか。

 そんな訳で、相変わらず「宝くじでも当たれば近所に道場でも建てて毎日10mで吹けるのになぁ」という妄想を抱きつつ、ちょっぴり緊張感の増した練習に励む日々を過ごしています。

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