藤枝サークル 熱海サークル 日本スポーツ吹矢協会 静岡・焼津支部: 51.本部大会アーカイブ

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第4回スポーツ吹矢全日本選手権大会

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 11月12日、「第4回スポーツ吹矢全日本選手権大会」が、東京の墨田区総合体育館で開催されました。当支部からは、10m男子に私、8m男子にS藤さんの2名がエントリしましたが、S藤さんは、6月の東海ブロック大会での優勝後、クラスをステップアップしての選手権初参加です。

 当日は、欠席者を除く961名もの方々が全国から集まり、新設されたG8部門(80歳以上の方々のクラス)を含む5部門で、これも今年から採用された6ラウンドの予選を戦いました。

 決勝ラウンドに進めるのは、各部門上位3名まで。前回のエントリで予測したように、10m男子は198点がカットラインと見込まれました。その余りに高い目標を前に、「自分がその点数を出す」イメージをどうしても持てなかったからでしょうか、意外なほど緊張を感じなかった一方で、何とも煮え切らない低空飛行の結果となってしまいました。

 終わってみれば、3点以下がないにも関わらず、29・29・31・31・29・33の182点。こうした大会での最低目標である、31点平均にも届かない、惨敗というほかない成績です。現役世代である以上、絶対的な練習量の不足は仕方ありませんが、その中でどうしていくのが最適解か、改めて見直していくしかないのでしょう。

 一方のS藤さんも、1,000名規模の大会に緊張されたのか、思うようにスコアを伸ばせず、上位進出はなりませんでした。それでも、観客席で近い場所にいた、県内外の皆さんと少なからず交流をすることができ、結果だけではない「お土産」を持ち帰ることができたのではないかと思います。

 大会全体の感想としては、審判部をはじめとする多数の専従スタッフのご尽力で、システマチックにスムーズな運営が実現していました。ただ、予選6ラウンドが終わり、各部門の上位3名を発表するまでの部分においては、非常にもたついた印象も残りました。

 同様のことは、7月の青柳杯でも感じましたが、同点の1本勝負を廃してまで導入した、スコアの内容(パーフェクトの数、6ラウンド目の差など)で優劣を判定する新ルールが、想定したであろう成果を挙げていないようです。結果として、1本勝負をするのと大差ない時間がかかっており、改善が望ましいところです。

 それはともかくとしても、これだけの大きな大会を事故なく運営された、協会の皆さん、スタッフの皆さんには、この場を借りて御礼申し上げます。次回以降も、盛会となることを、いち参加者としても願っております。

▼毎度お馴染み、東京スカイツリーです。何度見ても、高いなぁと感心してしまいます151112_01.jpg▼こちらもすっかりお馴染みの、墨田区総合体育館です151112_02.jpg▼今回も、中央で背中合わせに計100レーンが設置され、10順での競技となりました151112_03.jpg▼レーン審判、審判補助、スコアカード回収と役割分担も整然としていました151112_04.jpg▼新設されたG8部門上位の皆さん。年齢を感じさせない、お見事な成績でした151112_05.jpg▼女子8m部門上位の皆さん。予選から僅差の接戦でした151112_06.jpg▼8m男子部門上位の皆さん。全員6ラウンド200点台というハイレベルでした151112_07.jpg▼10m女子部門上位の皆さん。優勝のW邊さんは昨年の青柳杯以来の本部大会優勝です151112_08.jpg▼男子10m部門上位の皆さん。昨年に続き、神奈川県勢が優勝を飾りました151112_09.jpg▼決勝ラウンド最高点のW邊さんが日野原賞も獲得されました151112_10.jpg

第9回青柳杯大会を振り返って

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 今年の青柳杯大会も、終わって一週間が経とうとしています。例によって、結果を簡単にまとめておきたいと思いますが、昨年の考察を振り返ると、急激なスコア向上が見られた女子について、現状では「あくまで今年の結果」に過ぎないとする一方、男子については、来年は「192点でもトーナメントに進めるか分からない」状況が十分に起こりうるとしていました。果たして、結果は概ねその通りになった印象です。

 いつものように、男女の予選成績を上位20位まで表にしてみました。

aoyagi2015.gif 昨年、六段相当の186点でも決勝に進めない方が発生した女子は、「186点までが確定、184点の4人中1人が進出」へと、若干の後退となっています。それでも、180点で確実に決勝進出のチャンスがあった一昨年までと比べれば、明確に厳しい戦いとなっており、20位ラインが変わらないことを考えれば、昨年に近い(あるいは同等の)レベルを維持しているともいえるでしょう。

 一方の男子は、一昨年で6人中2人、昨年でも7人中1人、決勝に進出することができた190点が、とうとう圏外に。更には、これまで確実に残れていた192点でも、4人中1人は脱落するという、まさに昨年危惧した通りの展開となりました。400名以上の中とはいえ、1ラウンド平均32点を出して上位8名に入れないことになるとは、ほんの2、3年前には想像もつかなかった事態です。

 この傾向から来年を予想すると、女子は引き続き186点前後がボーダー、男子はひょっとすると194点でも安心できなくなる可能性がありそうです。競技人口も用具のバリエーションも大きく異なりますが、第1回の青柳杯でトーナメント進出16名が186点~178点で構成されていたことと比べれば、隔世の感のひとこと。改めて、よく決勝に残れたものだと思わずにはいられません。

 さて、スコア面についてはこの程度に留めますが、もうひとつ戦前から注目していた「青柳杯の同点処理に関する新ルール」にも触れておきます。今回は、予選で同点だった場合に実施されていた1本勝負を廃し、6ラウンドの内容(パーフェクトの回数、6ラウンド目から遡った1ラウンドごとの優劣)で差をつけ、トーナメントの枠順、進出の可否を決定することになっていました。

 女子では3位タイの4名と8位タイの4名で、男子では1位タイの2名と3位タイの3名、6位タイの4名で、それぞれ適用されましたが、定めがないため心配していた「全ラウンドの構成が同一で差を付けられない場合」の処理は、生じなかったようです。

 ただし、該当者全員の6ラウンドを目視で見比べていたのか、決勝トーナメント進出者が発表されるまでに、相当な時間を要しました。知っている方の中には、決勝は無理だと自主判断して用具を片付けたところ、名前を呼ばれて慌ててセッティングし直した、という例もあったくらいです。

 ボーダー付近と思われる場合は、用心して片付けずに発表を待つという手もあったとは思いますが、「○点以上の方は決勝進出の可能性がありますので、用具を片付けずにお待ちください」のアナウンスだけでもあれば、そういった混乱はなかったはずで、要した時間を考えても、いささか配慮が足らなかったように感じました。

 また、決勝トーナメントでは、女子の決勝と男子の準決勝で同点が発生しましたが、「同点の際はもう1ラウンド、それでも決着がつかない場合は1本勝負」と定められていた女子決勝は、ルール通り2ラウンド目が行われたものの、『同点の場合は予選での「同点の処理」を行う』としか定められていないはずの男子準決勝では、どういうわけか1本勝負が実施され、勝ち上がりが決まりました。

 今回新たに定められた「同点の処理」ルールは、より中心に近い1本を吹けるかどうかという、万人に分かりやすい優劣の付け方を廃し、敢えて6ラウンドの内容に踏み込んで差を付けると決めた、良くも悪くも大変画期的なもの(※)です。にも関わらず、新しい「同点の処理」を行うはずの準決勝で、廃したはずの1本勝負が唐突に現れたのは、理解に苦しみます。幸いにして、「同点の処理」ルールでも上位だった方が勝ち上がりはしましたが、非常に釈然としない思いが残りました。

(※)合計点が同じ場合は、パーフェクトを出している方が(パーフェクトの回数の多い方が)優れている、と協会最高峰の試合で定義づけたわけですから、影響は小さくありません。例えば、同じ186点の二人がいたとして、一人はオール31点、もう一人は35点×3と27点×3だった場合、後者が明確に「優秀」であるとする違和感が、お分かりいただけるでしょうか

 当然、参加者から多くの声が寄せられるでしょうし、実行委員会としても総括はされることと思いますので、次回以降より素晴らしい大会になることを願っています。

第9回青柳杯大会

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▼幸いにも朝の天気は霧雨程度。スカイツリーも意外と綺麗に見えました150716_01.jpg 7月16日、「第9回スポーツ吹矢青柳杯大会」が墨田区総合体育館で開催されました。西日本に台風が近づき、天候の悪い中ではありましたが、開場時間の30分以上も前から参加者が集まり始め、一帯には早くも熱気のこもった空気が流れ始めます。

▼すっかりお馴染みとなった、墨田区総合体育館です150716_02.jpg 会場の設営、全体の進行など、ほぼ全ては例年と同様で特筆すべき点はありません。しかし、ひとつだけ大きく違ったのは、青柳理事長がいらっしゃらないこと。急遽「追悼大会」と銘打っての開催となった今大会、開会式では、故・青柳理事長の御子息であり、先月の理事会で新たに理事のお一人となった、青柳芳英氏からのご挨拶もありました。

▼青柳理事(ダイセイコー社長でもいらっしゃいます)からのご挨拶150716_03.jpg 以前にも書いたことがありますが、こういった大会に出る際は、多くの方がそうであろうように、常に目標を設定しています。勿論、最大の目標は「優勝」ですが、こと青柳杯では、過去の戦績からとても大きな風呂敷は広げられません。そこで、現実的なところで、第一目標を「決勝トーナメント進出」、第二目標を「190点以上」、最低目標を「六段相当(186点)」として、競技に臨みました。

▼いつものことですが、この光景は本当に壮観です150716_04.jpg 今回は、協会の大会では初体験となる一番立ち。心の準備もそこそこに始まった6ラウンドは、3本全て大きく外れた5点の試矢からスタートした割には、自分の感触以上にスコアに恵まれる展開となりました。

 前半は、31・33・35と尻上がりで、何と99点の第3位で折り返し。ここで思い出されたのは、3年前の第1回全日本選手権大会です。この時も、前半をトップと2点差の3位で折り返しながら、後半29×2の大失速で決勝進出を逃しました。普段の自分を考えても、全く余裕を持てる状況ではなく、余計に緊張が高まります。

▼半分とはいえ、こんな上に名前があるだけで既に出来過ぎなんですが...150716_12.jpg そして運命の後半戦。第一目標のためには、6ラウンド194点が概ね安全圏と踏んでいましたので、残り95点がノルマです。昼を挟むと調子の波が乱れるのはよくある話ですが、とにかくしっかり吹くことだけを心がけて丁寧にいったのがよかったのか、何とか31点で入ると、残りも33・31とギリギリ持ちこたえ、トータル194点で終えることができました。

 とはいえ、先ほど「自分の感触以上にスコアに恵まれ」たと書いたように、最後までしっくりくるところは少なく、気がついたら出ていたというのが正直なところです。それでも、下に落ちるような矢は1本だけ、3点には1本もいかなかった辺り、バイオリズムが奇跡的にピタリと合った一日だったのかもしれません。

 これでダメなら、もう二度と無理だろうと思いながら集計を待った結果は、無事に予選通過!トーナメントのための同点処理では5位という扱いでしたが、点数だけでいえば3位タイでしたから、本当に全てが上手く嵌まったのだと、後々実感したところです。

 そして、肝心の決勝トーナメント。1回戦の相手は、よく存じ上げている大ベテラン、ダーツ1010支部のS田さんです。こりゃ相手が悪いと瞬時に思ったのがいけなかったのか、目標達成で気が抜けてしまったのか、2本目に一番悪い形が出て下の1点に刺さったのが致命傷の25点。方やS田さんは限りなく満点に近い33点で、あっさり勝負あり。

 もとより、百戦錬磨のS田さんに勝ち目はなかったかもしれませんが、予選で一切なかった情けない一本には、自分でもガッカリです。「どうせオマケのトーナメントなんだから」と気楽に楽しむくらいの心持ちでなかったことが、本当に悔やまれます。S田さんには、「8人に残るだけでも大変なことなんだから(気を落とさないで)」と声をかけていただきましたが、しょっぱい相手で本当に申し訳なく感じました。

▼決勝トーナメント準決勝の様子。さすが、皆さん堂々とされています150716_05.jpg▼そして決勝戦。女子の部は、1ラウンドで決着がつかない熱戦でした150716_06.jpg▼それでも、トーナメント表に名前があるだけで夢のようです150716_07.jpg 今回の大会でも、多くの皆さんと交流できましたが、何より嬉しかったのは、どうやらスコアが伸びているらしい私に「せっかくのチャンスなんだから、頑張って」と、何人もの先輩方が声をかけてくださったことです。その気持ちを無駄にしてはいけないという強い思いが、あるいは緊張を乗り越える原動力になったのかもしれません。本当にありがとうございました。
▼表彰台の皆さん(女子の部)。素敵な笑顔ですね150716_08.jpg▼こちらは男子の表彰台。二度目の優勝を果たしたY田さん、今回はトーナメントまで完璧でした150716_09.jpg▼最後はやっぱり猪狩副理事長で締めないと!今回も迫力でした150716_10.jpg そんなこんなで、初めて決勝トーナメントを経験できた青柳杯は、無事に終了しました。これまで悔しさしかなかったところ、嬉しさ半分・悔しさ半分だっただけでも、大収穫だったといえるでしょうか。次は、第一目標をもっと上に設定できるよう、また練習を積んで戻って来たいと思います。

 最後になりますが、今年もこれだけの大会を円滑に進行してくださった、実行委員会の皆さん、お疲れ様でした、そしてありがとうございました。また、最後まで本部席から大会を見守ってくださった、故・青柳理事長にも、心より御礼申し上げます。

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第9回青柳杯大会を控えて

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 明日は、いよいよ第9回青柳杯大会です。そこで、恒例の県・地域別出場者データについて、ひと言・ふた言触れておこうと思います。

2015aoyagi_entry.gif 一瞥して分かる通り、今年は関東圏の参加者比率が全体の9割を切りました。エントリのあった都府県数も昨年の24から27へと増え、僅かながら広がりを見せていることは、喜ばしいことだと思います。

 さらに喜ばしいことには、昨年155名を数えた女性の参加者が、今年は166名へと増加しました。毎回指摘しているように、男性の参加者は、ベスト16が決勝トーナメントに進出できた男女混合時代のそれを大きく上回っています。せめて比率が2:1程度になれば、と個人的にはずっと思っていますが、今回グッと近づいてきましたから、引き続き来年以降に期待したいところです。

 また、参加者数からは話がずれますが、「青柳杯の同点処理に関する新ルール」で取り上げた、同点決勝に代わる処理方法がどのように運用されるのか、こちらも興味津々です。新ルールが適用される当事者になれれば体験までできるのですが、それはどうにも望み薄ですから、観客席から進行に注目したいと思います。

青柳杯の同点処理に関する新ルール

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 7月16日に墨田区総合体育館で開催される、第9回青柳杯大会の参加申込み受付が始まりました。大会自体の説明は今さら必要ないかと思いますが、今回の募集要項を見て、ある変化に気付いた方も多いのではないかと思います。それは、決勝トーナメント進出および決勝ラウンドでの「同点処理」についてです。

 過去、この種の同点処理では、より中心に近い者を勝者とする「1本勝負」が採用されてきました。これ自体はごく一般的なもので、ルール上特段の問題があったようには思えません。しかし、今大会では、決勝トーナメント進出時と、準決勝までの決勝トーナメントについて、次のように改められました。

9thaoyagi_1.gif 近年、特に男子の競技レベルが大幅に向上しており、予選通過者(順位)を確定させるだけでもひと苦労になってきています。昨年を例に挙げると、190点以上だけで14名。予選3位から7位が192点で同点、8位の椅子ひとつに190点で7名がひしめき合うという状況でした。

 こうなると、従来の「1本勝負」では時間も手間もかかりますし、進行を混乱なくよりスムーズに、という点を重視してのルール変更だとすれば、理解できなくはありません。ただ、今回の新ルールには、多少の疑問も感じます。それは、序列づけでパーフェクト(35点)にプライオリティを持たせるのであれば、以降も同様の処理が求められるのではないか、ということです。

 合計点を競うスポーツである以上、本来内容(6ラウンドの内訳)が問われる理由はありません。同点時の差をつけるため、そこを敢えて問うからには、明確な「客観性」が必要でしょう。今回でいえば、「パーフェクトの回数」がそれにあたりますが、発想の元は、「1ラウンド単位で見た場合、31点より33点が上位、33点より35点が上位」ということなのだろうと思います。

 であれば、「パーフェクトの回数」で差がつかない場合、次に行うべき処理は「33点の回数が多い方はどちらか」であるはずです。しかし、パーフェクト数の次は、何故か「6ラウンド目の点数」が比較の対象となります。1ラウンドごとの点数比較に客観性はあっても、6ラウンド中の最終ラウンドに最も価値があるとする(=6ラウンド目を最優先の比較対象とする)必然性、合理的な根拠はありません。そもそも「パーフェクトの回数」と「6ラウンド目の比較」を、同じ物差しに並べること自体、不自然です。

 仮に、上記処理が致し方ないものとしても、6ラウンドの内訳が全く同じだった場合に、次はどこで差をつけるかの規定がありません。1本勝負をするのか、ジャンケンでもするのか、事前に取り決めがないのは理解に苦しみます。

 また、決勝トーナメントでも『予選での「同点の処理」を行う』とありますが、これは予選の合計点も考慮に入れるのか、それとも「合計点が同じだった場合の処理」のみ適用するのか、文章から判別できません。いずれにしても、「予選は予選として持ち越さず、トーナメントによる一発勝負で勝者を決める」という、従来からある決勝トーナメントの本質を変えることになりますので、相当に大きな変革だと思われます。

 ちなみに、予選の合計点が優先されるのであれば、まだ問題は少ないと思いますが、そこを飛ばした「同点の処理」だとすると、場合によっては議論の対象になるでしょう。例えば、予選でオール33点の198点でトップ通過したAさんと、35点1回、31点5回の190点でかろうじてトーナメントに進んだBさんが対戦し、同点だった場合、パーフェクトを1回出しているBさんに軍配が上がることになるからです。

 勿論、競技部や大会実行委員会の皆さんが議論を重ねた結果であることは承知していますが、要項を一読しただけで、これだけの疑問や不合理を感じたことは、今まで記憶にありません。本部主催の大会ルールは、各地方大会にも少なからず影響を与えるものですし、トラブルだけではなく、競技者からの不満も極力出ないような運用・結果を期待したいと思います。

第3回全日本選手権の簡易的考察

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 今年の選手権大会が無事終わりました。各部門で優勝・入賞された皆さんにお祝い申し上げるとともに、参加された皆さんの健闘を称えたいと思います。また、運営に携わられたスタッフの皆さん、大変お疲れ様でした。

 今回は、久々に不参加となったため、大会の雰囲気など分からないのが残念ですが、恒例のものとして結果からの簡単な考察をしてみたいと思います。ただし、今のところ協会公式ページで公表されている上位者成績しか資料がありませんので、限られた集計になる点はご了承ください。(2011年までは全国大会としての成績)

 まずは、男女10m部門から。

2014sensyuken1.gif2014sensyuken2.gif 一目見て分かることは、男女それぞれで更なるレベルの底上げが進んでいることです。特に男子は上位10名の平均が一気に2ポイントアップし、ついに130点を超えてきました。上位20名も大台に近く、50名まで広げても126点台。これは、上位5名が進出できる準決勝のカットラインにも顕れており、一昨年の128点、昨年の130点から、今年はとうとう132点(6ラウンド換算で198点!)でなければ予選を通過できないという、信じがたい状況となってしまいました。

 女子も、予選最高点が126点に留まり、カットラインも一昨年と同じ122点に戻っただけとはいえ、全体的なスコアは向上しており、上位進出が少しずつ難しくなっていることが分かります。7月の青柳杯と同様、当日参加者が昨年比で増加している影響もあるでしょう。(そういう意味では、参加者が減少したのに、ハードルが更に上がった男子の状況は、恐ろしいものがあります)

 続いては、男女8m部門。

2014sensyuken3.gif2014sensyuken4.gif こちらも、10m部門と同じく、全体的にレベルが上がっています。本来は10mへの通過点であるはずの部門ですから、右肩上がりが続くとは限らないのですが、9割方を選抜者が占めるようになった影響か、こうした傾向が続いているといえるでしょうか。

 総括すれば、「競技レベルのアップはなおも続き、今後も各部門で更なる激戦が十分に考えられる」となりそうです。ただし、ここまでレベルが上がると、予選4ラウンドではもはや十分な差をつけづらいというのが正直な感想であり、参加者枠の問題とも相まって、大会の抜本的な改革が迫られているようにも感じました。

明日は選手権大会

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 いよいよ明日開催となる、今年の全日本選手権大会。毎年まとめていますが、今回の参加人数・地域は次の通りです。

2014sensyuken.gif 特筆すべきは、ハワイ総支部から7名の参加を得ることでしょうか。協会本部主催の大会としては、2011年11月の青柳杯以来の出場で、選手権となってからは勿論初。実力のみならず、基本動作についても興味あるところですが、今回私は不参加のため見学できないのが非常に残念です。

 それ以外では、傾向に特段の変化はありません。地方に与えられた200名の枠が半分しか埋まらず、その分関東圏から定員の800名を超えた参加が可能となっているというのは、まるで過去のVTRを見ているよう。選手権以前の全国大会、青柳杯を振り返っても、この状況が劇的に変わるとは考えにくく、さすがに「地方枠は100名でいいんじゃないの?」という議論が、そろそろ現実味を帯びてきそうな気がします。

 1,000名の参加定員が概ね埋まるという結果に変わりないとはいえ、その配分が実情と乖離したままでよいのか、それとも何らかの策を講じる(配分の見直し、もしくは地方からの参加を後押しする何か)必要があるのか。どうしても辛口になってしまいますが、考えるべきタイミングだと思います。

第8回青柳杯大会を振り返って

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 今年も、青柳杯が終わりました。例によって、簡単な考察を記しておこうと思いますが、今大会をひと言でまとめると「ハイレベル化に更なる拍車、女子は急激な上昇」とでも表現できるでしょうか。

 まずは、過去5年の男女予選成績(上位20名、2010年は男女混合のため参考値)を並べてみました。

aoyagi2014.gif 前述の通り、一目で分かる変化として、女子部門の大幅な競技レベル向上があります。参加人数が25%増加したことから、直前のエントリで「最低でも182点、期待値込みで184点」と予想した予選通過ラインは、一気に六段合格相当の186点にまで引き上げられました。昨年まで、「最低でも(トーナメント進出のための)同点決勝」が確保されていた180点は、いきなりベスト16圏外に弾き出されてしまっているほどです。

 また、予選最高得点が女子によって記録されたことも、目を惹く部分でしょうか。前半3ラウンドを終えた時点でのトップは、男女とも101点でしたが、男子が1名に対し、女子は2名いたことも特筆に値するでしょう。ただし、ハッキリした傾向としてレベル向上が見られる男子と異なり、現状では「あくまで今年の結果」に過ぎない点は注意が必要です。

 一方の男子。予選通過ラインが190点であるのは昨年と変わりませんが、6名のうち2名(つまり3分の1)だった決勝進出確率は、僅か7分の1となりました。六段合格相当の186点も、とうとう20位圏外に追いやられています。

 この調子で更にレベルが上がれば、来年は「192点でもトーナメントに進めるか分からない」状況が十分に起こりうるでしょう。再三指摘している通り、現在の男子部門出場者数は、ベスト16がトーナメント進出できていた男女混合時代の総出場者数を大幅に上回っています。単純な得点の積み重ねで決勝進出が決まる選手権と異なり、決勝トーナメントで予選点数が意味を成さない(組み合わせ上のことだけ)青柳杯だからこそ、男子の決勝枠拡大は検討を強く願う部分です。

 仮に、男女共通化した進行の問題でベスト8は動かせないのであれば、トーナメント進出枠を賭けた同点決勝は、1本勝負ではなく1ラウンド勝負、しかも基本動作採点付きというのはいかがでしょう。本来、基本動作の採点は、「競技点(素点)で差が付かない」時こそ、より有効に働くはずです。そういう意味では、決勝トーナメント本戦以上に必然性が高いように思われるのですが...。

 とはいえ、190点にも届かなかった身では、単なる負け惜しみ。一度くらいは、同点決勝に敗れた立場で、愚痴のひとつも言ってみたいものです。



第8回青柳杯大会

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 7月16日(水)、墨田区総合体育館で「第8回青柳杯大会」が開催されました。当支部では私のみ(1名欠場)、他支部などからを含めても静岡県勢は5名に留まり、ここ何度かの本部大会では最少の参加状況だったように思います。

 全体のエントリーは、男子435名、女子155名の、合計590名(エントリー確定時)。前項でも触れたように、女性の参加者が昨年比で25%増となり、決勝進出を巡る戦いの激化が予想されます。また、男性側も関西の実力者が初参戦されるなど、シビアな争いにより一層拍車がかかりそうな予感もありました。

▼すっかり見慣れた、会場の墨田区総合体育館です140716_1.jpg 大会のレーン割り、進行などは、第7回とほぼ同様。100レーンに最大6名ずつ、午前・午後に各3ラウンドの競技、その後決勝トーナメントというお馴染みのものでした。また、受付開始30分以上前から続々と集まってくる参加者の体調に配慮してか(何しろ、朝から暑かったです)、8時半には入場が開始され、受付時間も予定の9時から前倒しに。昨年もそうでしたが、結果的に受付自体もスムーズに進み、ありがたい措置でした。

 開会式もいつも通り行われましたが、ひとつ違ったのは、A井先生の号令のもと、吹矢体操の代わりに整理体操が行われたこと。「整理体操って?」と感じる方が多いと思いますが、これは支部練習などの最後に実施されることを想定し、新たに作られた体操で、会報4月号にもチラッとその名前が出ているものです。(吹矢体操、介護予防体操とともに収録されたDVDが、近日発売されるそうです)

 私自身は先月末の教育部会議で初めてその存在(内容)を知り、先日の障がい者指導のための講習会で、A井先生から教わったばかりでもあったので、「あれかぁ」と思うことができました。ただ、周りからは「この体操は何?」といったとまどいの声が多く聞こえ、体操そのものも、まさに見様見真似。競技に直接的な影響がない部分とはいえ、進行上説明が不足していたような気はします。(普通に吹矢体操をやり、閉会式で整理体操でもよかったような...)

▼25レーン×4ゾーンの設営もいつも通り。何度見ても壮観です140716_2.jpg▼吹き終わった後、一斉に的に向かう光景も、知らなければ不思議に映るでしょうね140716_3.jpg そして、いよいよ競技開始。男子部門、今年は192点が予選通過ラインと踏んでいましたので、いかに20点台を出さないかが勝負の分かれ目です。しかし、1ラウンド目からいきなり29点を出してしまい、まさに「やってしまった」という出だし。続く2、3ラウンドでも矢をまとめきれず、31点×2で、前半折り返しはガッカリの91点。

 一縷の望みはあると挑んだ後半も、4ラウンド目に33点を出したものの、「これならいけるかも」と希望的観測が頭を過ぎったのが災いしたか、5ラウンド目は29点で完全に終戦。6ラウンド目に再び33点は出ましたが、合計186点と31点平均をキープするのが精一杯の競技内容でした。

 と、ここで昨年大会の際のエントリを見てみると、4ラウンド目の35点が33点になった以外、殆ど同じであることに気がつきます。前半91点→4ラウンド目で「おっ」と色気が出て→5ラウンド目に29点で終戦→6ラウンド目に焼け石に水の33点、という展開まで、わざと再現でもしたのかと思いたくなるほど。

 昨年は、「前向きに捉えれば『伸びしろ』」と書きましたが、結局は一年経っても「まるで成長していない」わけで、決勝に進めなかったこと以上にショックを感じているところです。敢えてよいところを挙げれば、3点がなかったことくらいでしょうか。何が足りず、何がダメなのか、非常に難しい宿題を課されてしまいました。

 と、そんな中途半端な私はさておき、個人的にも嬉しいことが決勝トーナメントで起こりました。ひとつは、富士的矢支部のS山さんが、7・8位決定戦(2枠を4人で争う一本勝負)を勝ち抜き、静岡県勢の女子として初めてのトーナメント進出を決めたこと。

▼7・8位決定戦の採点を待つS山さん(右)。昨年優勝のO越さんを退け、トーナメント進出を決めました140716_4.jpg その後のトーナメント戦では、一回戦で33点を出しながら、またもや同点一本勝負となるも、堂々とした吹きっぷりで勝ち抜け。続く準決勝こそ、ご本人曰く「嫌い」な一本勝負が重なって集中力に影響があったか、矢が上下にバラけてしまい残念ながら敗退となりましたが、三度目の出場で見事表彰台(3位)の栄誉に輝きました。勿論、これも静岡の女子としては初の快挙です。

 先日の東海ブロック大会の優勝に続き、青柳杯3位となったことで、間違いなく「東海No.1女子」の座に就いたといっていいS山さん。今後は、静岡のみならず、全国的な注目も高まりますが、羨ましくなるほど肝の据わった方なので、そんなプレッシャーも力に変えて、更に活躍されることと大いに期待しています。おめでとうございました!

▼準決勝を吹く4名(左端がS山さん)。成績もさることながら、基本動作が綺麗な方々ばかりでした。140716_5.jpg そして、もうひとつの「嬉しいこと」は、奥さまと共に初出場された大阪のS藤さんが、並み居る強豪をものともせず、初優勝を飾ったことです。これまで、関西・西日本圏の地方大会において数々の優勝を手にし、「最低でも表彰台」が当たり前の、誰もが一目置くような存在でしたが、本部大会に参加されたことがなかったため、関東圏の方々からは「知る人ぞ知る」といった知名度だったのではないかと思います。

 勿論、知名度で矢を吹くわけではありませんが、本部大会の常として、9割以上を関東勢が占める中、「S藤さんって、どんな人なの!?」と感じた方が多かったであろうことは、想像に難くありません。そんな場で、初めて関西(以西)の選手が、しかも確たる実績を積まれた方が優勝したという事実は、ひとつのエポックメーキングな出来事といって過言ではないでしょう。

▼男子の部決勝戦。右側のサウスポーがS藤さんです140716_6.jpg そして、このS藤さんの優勝を「遙々大阪から出場して優勝なんてすごい!」だけで済ますのか、「まだ見ぬ西(あるいは地方)の強豪にもっと出てきて欲しい!」と思うのか。参加者の意識の問題に留まらず、主催する協会としても、大会のあり方を長期的かつ広い視野で考えていく、ひとつの契機にしていただければ幸いです。

 話が少々逸れましたが、S藤さんとは何度か西日本の大会でお目にかかり、3月の静岡・焼津支部大会にも来ていただいた縁もあり、女子の部のS山さん同様、決勝トーナメントでは手に汗握りながら観戦していました。周囲からの「達人」の声にも、ご本人は謙遜されて「達爺」と仰っていますが、日本一となったからには「達人」として、ますます活躍されることを願っています。本当におめでとうございました。

▼表彰式。女子優勝のW邉さんは、2010年の全国大会に続いての「日本一」です140716_7.jpg▼皆さん凄いのですが、優勝、3位、3位と3年連続表彰台のT橋さん(右から2番目)の安定感ときたら!140716_8.jpg▼こちらも毎年お馴染み、猪狩副理事長の力強い閉会の言葉で大会は無事終了しました140716_9.jpg▼無理を言ってS藤さんご夫妻の記念写真を撮らせていただきました。素敵な笑顔です!140716_10.jpg▼決勝トーナメントの最終結果。いつかはボードに名前を載せたいものです140716_11.jpg ところで、今回の大会では、いつも何かしら感じる「それはどうなの?」という部分が、(個人的には)ありませんでした。決勝トーナメントで若干進行にもたつきがあったり、ミスを防ぐ意味で得点公表があった方がよかったのでは、といったことはありましたが、本部主催の大会としてさすがによく錬られた、素晴らしい運営だったのではないかと思います。

 ただ、不満ではありませんが、ひとつだけ触れておくと、的台の不具合(下がってしまった?)が発生して、何度か進行が止まったことが気になりました。実は、先日の東海ブロック大会では、採点・矢抜きの直後に、オリジナルの的台が崩壊(!)するという、矢抜きの前だったらと考えるとゾッとする事態がありました。競技中のアクシデントに繋がると事後処理が大変にもなりますので、念には念を入れた調整・確認をお願いしたいところです。(スタンドも経年劣化するものでしょうし)

 何はともあれ、今回も無事故で大会を終えることができたのは、実行委員会始め大会に携わられた皆さんのご尽力の賜物と、この場を借りて感謝申し上げます。また、再会することのできた各地の皆さん、参加された全ての方々に、「お疲れ様でした!」。

第8回青柳杯大会を控えて

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 第8回を迎える青柳杯大会が、明日に迫ってきました。そこで今年も、参加者の県・地域別データを集計し、気がついた点にいくつか触れておこうと思います。まずは、集計結果をご覧ください。

2014aoyagi_entry.gif 全体としては、「9割超を関東が占め、その他地方は1割未満」という傾向に変わりありません。昨年比で、両者3ポイント縮まっているものの、有意とまではいえない程度の差です。

 ただし、(表にはありませんが)都府県別の構成を見ると、17都府県から24都府県に増加しており、こちらは目立った変化といえるでしょうか。昨秋の選手権でも同様の傾向が見られましたが、「全国組織の一大イベント(大会)」として、若干でも望ましい方向性を示していることは、評価すべき点かもしれません。

 そして、もうひとつ。男女比にも明確な変化が顕れました。昨年、一昨年の女性エントリ数は123名、122名と、ほぼ同数に留まりましたが、今年は155名と実に25%増。全体に占める割合も、4分の1を超えています。再三指摘しているように、青柳杯が男女別の大会になった際、男女8名ずつに改まった決勝進出枠と男女比は、年々アンバランスさを増してきました。まだまだ差は大きいものの、その傾向にブレーキがかかったことは、好ましいことでしょう。

 また、アンバランスさが僅かでも改善したことは、当然ながら女性部門の予選激化に繋がるはずです。昨年、ついに188点では決勝に進めなくなった男性部門と比べ、男女別開催となって以降、殆ど変わらなかった予選通過ラインも、今年は底上げされる可能性が高いものと思われます。最低でも182点、期待値込みで184点と予想しておきましょう。

 さらに、ルール面の変化として、昨年大会で決勝トーナメント(の決勝戦)でのみ採用された「基本動作採点」が、準決勝から適用されることも見逃せません。ただし、従来と同様の採点方法だった場合は、その実効性に若干の疑問符がつくようにも思えます。

 採点方法は、最初と最後の礼をひとまとめにした上で、7つの基本動作それぞれに1点を配し、最大7点を加点する、というものですが、昨年大会と選手権の結果を見る限り、審査員の平均値、もしくは合議の上0.5ポイント刻みで採点をしているように見受けられました。

 この何が問題かというと、「競技点(素点)が同点、もしくは基本動作点に大きな差がつく場合以外、結果に影響しづらい」点。例えば、素点が両者31点であれば、例え0.5ポイントでも基本動作の評価に差が出れば、結果に関わってきます。あるいは、31点、29点といった場合でも、基本動作点に3点、5.5点と差がつけば、後者が逆転勝利となります。

 しかし、仮にも三段以上の競技の場で、基本動作に2ポイント以上の差がつくということが、どれだけありえるのか(あっていいのか)。素点は2点刻み、基本動作点は1点(もしくは0.5点)刻み、が変わらない限り、基本動作の優劣で勝敗がひっくり返る可能性は、想像以上に低いように思えます。

 基本動作点はあくまで補助的なものというスタンスであれば致し方ありませんが、もし、より勝敗に直結しうる(重要な)得点としたいのであれば、何かしらの改善が必要かもしれません。要は、「基本動作に多少の難があっても、とにかく点数を出せるA選手」と「基本動作がかなりよく、点数も(A選手に肉迫する程度に)出せるB選手」のどちらを評価するか、ということです。(善し悪しの問題ではなく、スタンスを明確にすべきという意味です)

 願わくは、「基本動作でしか差がつかなかった」ほどの激戦、熱戦となりますよう。私自身、参加する側ですが、さすがにその場には立てそうにありませんので(トホホ)、上位の皆さんに大いに期待したいと思います。

第2回全日本選手権の簡易的考察

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 第2回全日本選手権が終わって10日ほど。少し遅くなりましたが、平均スコアなどを元に、恒例の考察を行いたいと思います。(昨年の考察はこちら

 協会本部主催の大会では、昨年の青柳杯より予選上位50位までの公表に留まっていましたが、今回は参加支部長宛に全成績がメールで送られてきました(ただし、氏名のみ削除済み)。50位に届かなかった場合、自分の成績ですら個別に問い合わせなければ分からないという、公式大会としては首を傾げざるを得ない状況でしたから、これは喜ばしい改善です。

 ということで、選手権(旧全国大会)においては2年ぶりに、全体平均まで含めた数値を、まずは10m男女から。なお、昨年と同様、平均値と最高得点は予選ラウンド(4ラウンド)のものを採用しています。

2013sensyuken1.gif まず注目すべきは、男子の平均値が軒並みアップしていることでしょう。一都四県に選抜制を導入した昨年時点で、各数値が大幅に上昇していたことは記憶に新しいところですが、今年は微増ながらも更に上回る結果となりました。上位100名平均ですら120点を軽く超えており、青柳杯以上の激戦であることを如実に物語っています。

 一方の女子は、上位10名を見ると3年連続で全く同じ数字が並んでいます。上位20/50名では微増していますから、全体的な底上げは進んでいるようですが、昨年122点だったカットラインが120点に下がっていることも考えると、上位の成績は頭打ち傾向にあるといえるかもしれません。

 次に、8m男女を見てみます。

2013sensyuken2.gif こちらは、「通過点」のクラスでもあることから、選抜制になったとはいえ、必ずしも向上するとは限りません。それでも、男女ともに昨年以上の激戦となったことが、平均値からは見て取れます。参加者数を考慮に入れれば、毎年ほぼ限界に近いレベルでの戦いになっているともいえるでしょうか。

 総合的には、昨年の総括とした「10mは更に激戦の余地あり、8mはほぼ横ばい」の通りとなっており、この傾向は来年も十分ありえる状況にあると思います。

 また、これだけ上位の競技レベルが上がってくると、下位との明らかな差が気になります。「選手権」という名称の下で実施される、大会の有り様をどう捉えるかでも変わってはきますが、定数の8割が選抜を経た枠と規定している大会として、現状はやはり好ましいと思えません。

 細かな数字を交えた考察は差し控えますが、一例として、選抜を行った四県(特に茨城)と、諸事情で先着順とした東京とでは、選抜制の意義を十分に感じるだけの明確な差が出ました。今後、全体のレベル底上げを考えるならば、男女10mだけでも「予選通過スコアの○%以上の得点を挙げた選手は、翌年のシード権を得る。各都県および地方の参加可能枠は、それらを差し引いた人数とする」といったような、改善策を検討する余地があるのではないでしょうか。



第2回全日本選手権大会

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 11月7日、墨田区総合体育館で開催された「第2回スポーツ吹矢全日本選手権大会」に参加してきました。当支部からは4名、静岡県全体では16名の出場で、選手権(旧全国大会含む)では初の「優勝トロフィーの箱根越え」に挑戦です。

▼開会前の会場全景。今回も背中合わせに計100レーンが並びました131107_01.jpg 受付が済むと、ほどなく開会式。ここでは、協会設立15周年を記念しての「普及振興特別功労賞」表彰式が行われ、遠方等で欠席された方々を除く、7名の皆さんが表彰されました。
▼開会式で挨拶をされる青柳会長131107_02.jpg▼普及振興特別功労賞の表彰(写真は猪狩副会長)131107_03.jpg▼特別功労賞を受賞された皆さん131107_04.jpg また、O野審判部長の競技説明時には、今回より登場の新・審判部の皆さんが紹介されました。全員、お揃いのユニフォーム(まるでオールブラックス!)で、ズラリ並ぶとなかなかに壮観です。中には、試合に出れば上位争いを確実に演じるであろう方々も大勢含まれ、そういった皆さんの分までも、真剣に楽しまなければとの思いを強くした瞬間でもありました。

▼揃いのユニフォームに身を包んだ、新生・審判部の皆さん131107_05.jpg 選手宣誓は、前年の日野原杯受賞者、茨城のY田さんが高らかに宣言されました。私の知る限り、これまでは何らかの意味付けが想像できるような人選でしたが、今回のように「前回の覇者」という明確な肩書きによる宣誓は初めてのこと。次回以降も踏襲されるかは分からないものの、ひとつ画期的なことのようにも思います。

▼選手宣誓。前年度の日野原杯受賞者、Y田さんが声高らかに。131107_06.jpg 競技は、昨年同様1レーン10名の割り当てということもあり、ラウンド間のインターバルをかなり長く感じました。皆さん同一条件の中、とやかく言えるものでもありませんが、今年の青柳杯と同等の1レーン6名、多くても8名程度が望ましいのではないでしょうか。尤も、解決にはより広い会場を確保するか、定員を削減するしかありませんから、あまり現実的ではないのかもしれませんが...。

 と、そんな事情が影響したわけでもないのですが、今回は出だしから躓きっぱなしで、全くいいところなしに終わってしまいました。良かったのは、3本とも7点に入った練習だけ。これも、「何となく入った」程度のもので、4ラウンド目までしっくりこないまま過ぎ去ってしまったという感じです。合計も120点(29・29・31・31)と、かろうじて協会HPで発表される50位までにひっかかった(45位タイ)というだけのもの。

 昼休みには、新六段ということもあってか会報の取材を受けましたが、正直なところ「取材していただける内容じゃないよな...」と、心中では大きな溜め息を連発するしかなかったのが、悔しいやら情けないやら。一日を通して、会場で再会した多くの方から「合格おめでとう」と声をかけていただいたものの(皆さん、ありがとうございました!)、六段失格レベルの成績には、まだまだ不足している技術とメンタルを痛感せざるを得ませんでした。

▼競技風景その1131107_07.jpg▼競技風景その2131107_08.jpg そんな一方では、毎回コンスタントに上位争いをする方々がいるのも、また現実。特に、女子10mで優勝し、青柳杯と合わせて年間の二冠を達成された茨城のO越さんには、感服するほかありません。毎回、優勝争いをして当然と思われる中、当たり前のように勝利を重ねる強さの源は、いったいどこにあるのか。毎度毎度「すごいなぁ」と感心するだけではなく、少しでも自分の身につけたいものです。

▼女子8mの表彰台131107_09.jpg▼こちらは男子8mの表彰台131107_10.jpg▼女子10mの表彰台。O越さんの時代は果たしていつまで続くのでしょう131107_11.jpg▼男子10mの表彰台。ダーツ1010支部が見事1・2フィニッシュです131107_12.jpg▼男子10m優勝のM越さんは、日野原杯も受賞されました131107_13.jpg 自分の話はそのくらいにして県勢の成績に目を向けると、発表された50位以内では、10m女子のS山さん(富士的矢支部)が12位、8m女子のO津さん(磐田南支部)が13位と、女性陣が気を吐きました。特に、S山さんは後2点で準決勝ラウンドに進出の好成績。男子では、10mで当支部のH川さんとB大さん(磐田南支部)が、私と同じく45位タイというのが最高成績でした。

▼閉会式を締めるのは、恒例の猪狩副会長。131107_14.jpg さて、前述した通り、今回は新生・審判部として、部長以下の委員と、公認審判員(A)の皆さんによる、本格的な審判団がジャッジにあたりました。さすがに有資格者だけで組織されただけあり、少なくとも自分の周りでは「ん?」と思うようなケースは皆無。スムーズな大会進行に、大きく貢献されていたと思います。

 ただ、スポーツ吹矢はその特性上、「生涯現役」が可能な競技。一般的なスポーツでは、現役を退いた方々が指導や(こうした大会などでの)役員を務め、選手が別の役務を担うということが殆どありません。審判員の皆さんも、当然ながら大半が現役の選手でもあるわけで、今後はその位置づけが(なまじ「審判員」という資格を持つだけに)難しくなっていくような気もします。

 いずれにせよ、こうした審判員や役員の皆さんがいなければ、大会は成り立ちようもなく、毎回感謝するばかりです。そうした方々へ改めて御礼申し上げ、本稿の結びとさせていただきます。

【オマケ】

 普段はラインテープでセッティングされる、8mと10mの競技ライン。今回は、なんとメジャーで代用されていました。扱いの簡易さ、特に撤収が楽で再利用もできますから、「なるほどなぁ」と思わないでもありませんでしたが、実際にはちょっと見づらかったような...。何より、貧乏くさくもあり、次回以降はラインテープに戻していただければ、というのが正直な感想です。

▼今大会、競技ラインはテープではなくメジャーで代用されていました131107_15.jpg



全日本選手権を控えて

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 いよいよ明日は、全日本選手権。従来の「全国大会」から衣替えしての第2回、今回も東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城の各都県には、選抜枠として一定の募集定員が設けられました。既に、参加者の手元には支部などを通じて、競技レーンと順番の一覧が順次届けられていますが、参加者の地域分布について、少しだけ触れておこうと思います。

 競技レーン確定(10/21)時点で判明した、参加者分布はこちら。比較対象は、昨年の第1回、そして一昨年の全国大会です。関東以外は、例によってブロック単位で集計しました。

2013zennihon.gif 全体の傾向としては、特に変わることはなく、およそ9割が関東、1割がその他地域からの出場となっています。細かく見ると23府県から、関東を加えると30の都道府県からエントリーがあり、これは昨年の25都道府県を越え、過去最多を更新しました。また、恐らくは選手権(全国大会)・青柳杯を通じて初めて、全ブロックから参加者が集う、文字通りの「全日本」な大会となりそうです。

 一方では、地方からの参加者数は1割ほど減り、90名にも届いていません。昨年、『「最普及地域の出場を制限」してまで地方に割り当てた200名が、半分しか埋まらなかったというのは、少々寂しい』と書きましたが、その状況に更なる後退が見られるのは、残念というほかありません。

 これも昨年書いた通り、地方からの参加が少ない理由は、

  (1)東京への移動が負担(距離、日程、金銭面など)
  (2)競技スポーツとして未成熟(「全国」に出る必然性、システム面の問題)
  (3)西日本各地のブロック・県大会で相互交流が盛ん

などが考えられそうです。

 しかし、今後もこうした状況が続くようであれば、選手権で地方に与えられた200名を削減せよ、との声がいつ挙がっても不思議ではありません。参加が少ないこと自体を、地方の人間が殊更負担に思う必要はないとはいえ、枠が半分以上余っているのは紛れもない事実。様々な要因を越えて、「全国」への距離を近く感じさせてくれるような施策を、協会には今度期待したいところです。



第7回青柳杯大会を振り返って

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 既に開催から10日ほど経ちますが、先日の青柳杯についていくつか気になった点を書き留めておきます。ひとつは、得点面。今大会では、昨年一服した格好だった予選成績が再び向上し、決勝トーナメント進出へのカットラインが、男子は初めて190点の、女子は二年ぶりの180点と、それぞれ大台に乗りました。

 以下のデータは、男女別開催となった2011年以降3年間と、最後の男女混合開催だった2010年について、男女別、男女混合に予選成績を並べたものです。(赤字は女子)

aoyagi2013.gif 真っ先に目につくのは、冒頭でも触れた通り、男子の熾烈な争いです。また、昨年こそ最高得点・上位20名の平均点で前年を下回りましたが、カットラインそのものは年々上がっていることも分かります。

 男女混合だった2010年は仮定の話になりますが、「上位8名」で括った場合、昨年までの3年間は同じ188点がカットラインでした。しかし、その点数で進出できる「枠」は、3→2→1と減り続け、今年は遂に「188点では決勝に進めない」ところにまで到達。その188点も、3年前に比べると倍の19名にまで増え、「六段合格ライン」の186点では20位タイがやっとという、何とも恐ろしい状況となっています。

 これは、全体的なレベルアップは勿論のこと、それ以上に参加人数の増大が大きく影響しているとみて間違いありません。2010年に男女全体で330名だった参加者は、男女別初年度の2011年に男子のみで318名、2012年は最終エントリ時点で380名、今年は464名の最終エントリとなりました。得点分布に著しい差が出なければ、高得点者の絶対数は比例して増えますから、こうした状況も当然といえるでしょう。

 単純に得点を見た場合には、「競技レベルの向上」のひと言で片付けられますが、予選参加者が増え続ける中、決勝枠が据え置きのままでは、ひたすら「狭き門」になるだけです。上位が2点、4点の僅差、なおかつ高レベルでひしめき合っていること、また予選得点が決勝トーナメントに持ち越されないというルールを考えても、そろそろ男子の決勝枠は拡大を検討すべき頃合いのようにも思います。

 一方の女子。ここ4年を見ると、カットラインは178 or 180点で大きな動きがありません。特に、今年と昨年を見ると、20位までの得点分布もほぼ同じ。これは、最終エントリ時点の人数が殆ど変わらない(今年123名、昨年122名)ことからも納得できる状況ですが、上に述べた決勝枠の「バランスの悪さ」を軽減させるためにも、せめて全体の3割程度まで増えて欲しいところです。

 ところで、今大会では決勝ラウンドにおいて、基本動作の採点が実施されました。最初と最後の「礼をする」を1項目とし、計7つの動作がそれぞれ正しければ、各1点を加点するというルール。競技点が31点、基本動作点が4点ならば35点が決勝ラウンドの点数ということになります。

 実際の審査方法としては、男女それぞれに4名ずつの審査員がつき、厳しく目を光らせるというスタイルが取られました。競技点の採点中に、審査員が集まって協議している様子が見られましたが、発表された点数に小数点(○.5点)があったことから、4名の平均点が基本動作点として加点されたものと思われます。

 「思われます」としたのは、決勝ラウンドの点数発表が「競技点+基本動作点」の合計のみだったためです。当日中に協会公式サイトで発表された結果でも、決勝トーナメントの点数発表はありませんでした。例年通りならば、会報で詳細が掲載されますから、それを待ちたいと思いますが、どの程度の加点があったのかは大変気になるところです。

 また、「基本動作の採点」導入に伴ってか、従来存在した「基本動作奨励賞」の表彰がなくなりました。邪推をすれば、以前こちらのエントリで触れたような、「準決勝敗退者が表彰され、勝者の(決勝戦での)基本動作点が低かった場合」の悪影響を避けたとも思えますが、真意は不明です。

 尤も、全日本選手権の10m部門と同様、高段者(三段以上)が集い「No.1」を決める場である青柳杯において、「正しい(美しい)動作ですね」とわざわざ表彰する必然性があったかといえば、正直なところ疑問ではありました。全日本選手権を含め、今後どのような扱いとなるかは不明ですが、出場者は「(基本動作は)出来ていて当たり前」であることを、一層心得ておく必要があるようにも思います。



第7回青柳杯大会

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 4月24日、墨田区総合体育館にて、「第7回青柳杯大会」が開催されました。当支部からは、H川(光)さん、T花(順)さんと私の3名で参加、静岡県勢全体では10名(当日1名欠場で9名)のエントリーです。

 全体のエントリーは、男子464名、女子123名、合計587名と600名に迫る勢い。一昨年が426名、昨年が502名と、大幅な参加者増が続いてることになります。出場資格のある三段以上、いわゆる高段者が4,000名の大台を超えているため、当然といえば当然ではあるのですが、この数字は首都圏で選抜制が採用された、昨秋の全日本選手権(10m部門)とほぼ同数であり、青柳杯でも今後選抜制の是非が議論される可能性が十分あるでしょう。

 そんな、過去最大規模となった今大会ですが、メインアリーナだけの使用だったことから、1レーン9名体制で、午前2ラウンド、午後4ラウンドという変則的な形をとった昨年と異なり、選手権と同様サブアリーナを繋げての開催で、1レーン6名、午前・午後3ラウンドずつという、ゆったりとした組み合わせ・進行に戻りました。

 選手権の際、大混乱を引き起こした受付も、今回は非常にスムーズ。支部別の受付所指定を事前に行っていたこともありますが、体育館の開館(8:30)に合わせて、受付開始より先に入場できたことが大きかったようで、施設側、協会側どちらの判断かは分からないものの、これは英断だったように思います。

▼開会挨拶をされる中村専務理事(左)、来賓挨拶をされる山崎・墨田区長(右)130425_1.jpg

 そして、定刻になり吹矢体操を挟んでの開会式。今回は、青柳会長が外せない所用により欠席ということで、中村専務理事よりメッセージが代読されました。また、私が参加した中では初めて、来賓に開催自治体の首長(山崎・墨田区長)がいらっしゃり、「私は雨男で有名でして...」と雨模様の天候に引っかけた軽妙なご挨拶で、会場を沸かせる一幕も。

 選手宣誓では、初参加となる熊本合志支部のK支部長から、力強い宣誓が披露されました。昨秋の会報(126号)『「全日本選手権」に寄せて』でもコメントが載っていましたが、まさに満を持しての表現が相応しい、強豪の登場です。

▼熊本合志支部・K支部長の選手宣誓。くまモンのプリントがあるトレーナーを着用されていました130425_2.jpg

 その後は、いよいよ試合開始。前述の通り、1レーン6名のテンポ良い進行で、あっという間に午前中の競技が終わりました。と、ここでとんでもない事態が!何と、当支部のH川さんが、3ラウンドオールパーフェクトの105点で折り返したことが分かったのです。5名並んだ2位グループの99点も相当なスコアとはいえ、満点での折り返しはまさに前代未聞。

 当のご本人すら「どうしちゃったか分からない」とビックリの様子でしたが、それ以上に周囲の方が騒然です。前半の結果が張り出された所では、「すごいなぁ」の声が多く聞かれましたし、本人ではない私も、各先生をはじめ多くの方から「(おたくの)支部員さん、すごいね!」と次々に声をかけられるほどでした。

 さすがに話題にしない方が不自然で、昼休みにはH川さんとも色々と話をしましたが、決勝トーナメントに向けて相当有利なのは間違いないところです。方や私は91点で30~40位辺りという、ガッカリのポジション。とはいえ、諦めても仕方がありません。「トーナメントで一緒に戦えるよう頑張ります」と言い残して、午後の競技に臨みました。

▼競技中の様子。全部で100台の的が整然と並ぶ絵は、何度見ても壮観です130425_3.jpg

 自分にかけた発破が良かったのか、4ラウンド目はパーフェクト。ここで内心「おっ、これは」と思ったものの、5ラウンド目は気負いすぎたか微妙に外れた29点と、ほぼ終戦です。6ラウンド目に33点こそ出しましたが、合計では188点。前半戦の状況を考えると、カットラインは192点もしくは194点、下がったとしても190点と想定されましたから、今回もトーナメント進出は絶望的です。

 ◎1ラウンド目...31点(7・7・7・5・5) ◎4ラウンド目...35点(7・7・7・7・7)
 ◎2ラウンド目...29点(7・7・7・5・3) ◎5ラウンド目...29点(7・7・5・5・5)
 ◎3ラウンド目...31点(7・7・7・5・5) ◎6ラウンド目...33点(7・7・7・7・5)

 尤も、最低目標と定めていた186点は何とか達成。選手権に続いて31点平均をクリアできましたから、多少の満足感を得られた大会ではありました。20点台が2回も出ている、3点に吹いてしまっている、と「やってはいけないこと」が重なっており、また自覚できるレベルでリズムの乱れもあったように、前向きに捉えれば「伸びしろ」、率直にいえば「改善点」がまだまだあるという点で、今後の励みにもなりそうです。

 と、そんなことはさておき、気になるのはH川さんの結果。実は、5ラウンド目終了後に、某先生から「4、5ラウンド目の点数が良くない」ことを聞いていたため、気が気でなかったのですが、結果からいうと190点で6名による7・8位決定戦に辛くも進出となりました。後半85点と大きく崩れながら踏みとどまったのは、やはり前半の貯金がものをいったようです。

 その決定戦、同じ静岡のB大さんと真後ろで見守りました。緊張の一瞬は、1本勝負で7点に入れたものの、更に中心に近い方が2名おり、残念ながらここで無念の敗退。しかし、順位は堂々ヒト桁の9位タイ!で、選手権のY岡さんに続く県勢の10位内は、胸を張っていい好成績でしょう。

▼7・8位決定戦でのH川さん。佇まいも堂々、立派な戦いっぷりでした130425_4.jpg

 その後、男女8名ずつによる決勝トーナメントでは、一昨年の青柳杯に続き予選200点を達成した、男子予選1位のY田さんが1回戦で敗れる波乱もありつつ、多くの参加者が固唾をのむ中、白熱の戦いに。その結果、男子は神奈川のT村さんが初めての、女子は表彰台超常連の茨城・O越さんが、一昨年に続く2度目の優勝を飾りました。

▼決勝トーナメント準決勝の様子。どういうわけか、決勝ラウンドを撮影しそびれてました...130425_5.jpg▼全競技終了後のトーナメントボード。ひとつ勝ち上がるだけでも至難の業です130425_6.jpg▼女子の表彰台。何度も優勝を飾っているO越さんですが、やはり勝利の味は格別のようです130425_7.jpg▼男子の表彰台。優勝のT村さんは、誇らしげに優勝カップと副賞の金箔筒を掲げていました130425_8.jpg

 また、表彰式終了後には、予告のあったように、吹矢グッズの当たる抽選会が行われました。用意された賞品は、フキャットフェイスタオル、NEW矢、矢切りゲージ、ジョイント式グラスファイバー筒350、そしてスポーツ吹矢館ペア宿泊券と、なかなかに豪華。表彰圏外の選手の多くが早々と帰り、非常に寂しい人数での表彰式が常だった対策として導入された(としか思えない)抽選会でしたが、思惑はまずまず当たったようで、結構な人数が最後まで残っていました。

 本来は、何かが当たるからといって残るのではなく、特別急ぐ理由がない限り、同じ競技者として表彰式に参加し称え合うべきですが、いつの日かスポーツ吹矢がモラル面も含め、本当に「スポーツ」となるまでの過程として、こういった試みは必要なのでしょうね。

▼閉会式は、猪狩副会長の大変力強い挨拶で締めくくられました130425_9.jpg

 今大会では、受付から閉会まで、特段のトラブルや不備もなく、「さすが本部開催」といった大変スムーズな進行が光りました。ただ、一点だけ気になったのは、審判の判定です。競技フロア全体をウロウロしたわけではないので、たまたま自分の競技エリア周辺だけだったのかもしれませんが、特に撥ね矢の判定において、いい加減な点が見受けられました。

 明らかにパネルに当たって(「バン!」という音がして)落ちているのに旗を掲げる、ちゃんと見ていなかったのか矢が落ちているのを確認してから慌てて旗を掲げる、といったケースが数度。また、撥ね矢ではありませんが、練習ラウンドで3本を超えて吹いている選手に気づかず、5本目を吹こうとしているところでようやく止める、といったこともありました。

 他にも、採点票集計係の方が、競技中に中央の通路を行き来するシーンも目につきました。事前の打ち合わせ通りに行動しただけかもしれませんが、通路寄りの選手からすれば目の前を動かれるわけですから、あまり気分のいいものではなかったのではないでしょうか。新たな公認審判員制度のスタートで、より正確で公平な競技進行が実現していくよう、期待したいところです。

 とはいえ、これだけの規模の大会が開催されるにあたって、多くの役員・スタッフの皆さんが大変なご苦労をされているのは疑いようがなく、毎回参加する度に感謝の気持ちでいっぱいになります。そもそも、何の役割も果たす必要がなく、競技に専念できることの、何と嬉しいことか!

 全国各地から集まる吹矢仲間との交流も楽しみですし、今後も可能な限り参加していきたいと思います。地方まで選抜制になり、出たくても予選でふるい落とされるといったことがなければ、ですが。何はともあれ、同じ空間にいたすべての皆さんに「お疲れ様でした。そして、ありがとうございました!」。



第7回青柳杯について

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 4月24日に開催される、第7回青柳杯大会。先日、定員に達したため募集が締め切られ、600名のエントリが出揃いました。そこで、例によって参加者の地域別データを集計してみましたが、その結果がこちら。(比較対象は、昨年の青柳杯と全日本選手権)

2013aoyagi.gif 青柳杯に関していえば、総数が増えた以外、首都圏・北関東・その他地方の割合は殆ど変わっていません。昨年の選手権では、競技人口の多い都県で制限を設け、割合にも目立った変化が起きましたが、一昨年の全国大会を振り返れば青柳杯とほぼ同様ですから、結局は「特に策を取らない限り、東京(周辺含む)で行われる全国規模の大会は、関東圏の選手で95%弱占められる」という傾向に動きはないものと思われます。

 この傾向が示す問題点は、これまでにも何度か書いてきましたので、ここで繰り返しませんが、大会の価値をより高めるためにも(現状が低いというわけではありません、念のため)、ひとつひとつ改善していっていただきたいものです。

 そんな中、エントリーリストを眺めていたら、遠方から参加される注目の選手が何名かいらっしゃいました。一人は、現在の九州地区で圧倒的な強さを誇っている強豪。一人は、優勝・入賞すれば間違いなく史上最年少を大幅に塗り替えるであろう、中国地方の青年。もう一人は、協会創設期から活躍されている北陸の重鎮。いずれも、協会の会報などでしか存じ上げない方々ですが、吹き順のタイミングが合えばぜひ、競技姿を拝見したいところです。

 また、今大会では決勝で基本動作についてのポイントが加味(付加)される、という変更点が発表されています。残念ながら、トーナメント全体ではなく、決勝ラウンド(つまり最後の二人)のみの反映ですが、大会の中で実質的に省みられることのなかった基本動作が、場合によっては勝敗を左右する形で採点されるというのは、非常に大きな取り組みといえるでしょう。

 気になる採点方法については、「1.礼をする」から「8.礼をする」までの8項目の内、1と2を1つと数え、計7項目に1点ずつ配点、それぞれが正しく出来ていれば得点を加算する、という方式だそうです。『「No2 構える」の動作で、指先が丸まっていた。 ⇒0点』といった具体例がありますので、その動作項目中、一箇所でも難点があれば0点という、非常に厳しい審査が予想されます。

 とすると、心配な点がふたつ考えられます。ひとつは、採点そのものについて。例えば、全体的にダメダメなAさんも、僅か一箇所だけ難ありのBさんも、当該の項目では同じ0点ということになります。これが全項目で同様だったとしたら、「Aさんは自己流過ぎる、Bさんはかなり綺麗」と誰の目にも明らかながら、基本動作点ではいずれも0点で差がつかない、ということがありえるわけです。

 もうひとつ。上記Aさんと準決勝で対戦し、僅か2点差で涙を飲んだCさんがいたとします。このCさんが、基本動作奨励賞を受賞した場合はどうでしょう。私自身、基本動作奨励賞の採点基準を知りませんが、何百人といる場において、「奨励に値する」だけの正しい動作を実践している人が選ばれるはず。もし準決勝でも基本動作の採点があったら、果たして2点差はどうだったのか...と想像を膨らませる人は少なくないのではないでしょうか。

 初めての試みですから、評価点も反省点も後から出てくることと思いますが、こうした心配が杞憂に終わるのかどうか、そういった部分にも注目したいところです。と、本来であれば、そんな他人事のような気を回すより、自分がその場に進めるように頑張らないといけないんですが、ますます増える男子の参加者に早くも白旗ムードだったりして...(トホホ)。



第1回全日本選手権の簡易的考察

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 1日に行われた第1回の全日本選手権大会については、前回のエントリで参加記を書きました。ここでは、発表された成績一覧を元に、昨年同様の簡易的考察を行いたいと思います。

 ちなみに、今年の青柳杯から全順位の公表が取りやめとなり、各部門上位50位(タイ)までの発表に変わっているため、全体の平均点や上位100人平均は算出できません。また、各部門の実参加人数も不明です。本部開催の公式大会ですから、出来る限りこうしたデータは公開していただきたいと思います。

 それはさておき、本題です。まずは、男女10mについて、過去3年の全国大会の数字を並べて比較してみます。なお、決勝ラウンド制度の導入に伴い、各平均は全員が参加した予選ラウンド(4ラウンド)のものを、これまでの「優勝スコア」は予選最高得点で、それぞれ置き換えてあります。

男子10m
●予選最高得点/132点(134点|130点|127点)
●上位10人平均/129.00点(126.40点|126.60点|124.40点)
●上位20人平均/127.30点(123.85点|124.10点|122.50点)
●上位50人平均/124.28点(120.60点|119.56点|118.44点)

女子10m
●予選最高得点/128点(130点|130点|134点)
●上位10人平均/122.40点(122.40点|121.20点|119.20点)
●上位20人平均/119.20点(118.30点|117.85点|115.80点)
●上位50人平均/114.18点(111.56点|112.52点|110.44点)

※数字は、左から順に「2012年(2011年|2010年|2009年)」です

 一見して分かるのは、上位平均が更に向上していること。特に男子では全項目が大幅にアップし、上位50人の平均までが一気に124点(31点平均)を超えてきました。昨年の全国大会時に、「一定のレベルに達したと言えるかもしれない」と書いた、上位10/20人の平均も更に上積みされ、競技者のレベル向上が著しいことが伺えます。

 一方の女子も、上位10人平均こそ変わらないものの、上位20/50人平均は着実に上昇しています。男女のこの結果は、全体の9割近くを占める首都圏組に選抜制度が課せられた時点で、容易に想像が付いたことではありますが、ここまで顕著に数字が出ると改めて驚かされます。

 次に、男女8mで同様に見てみます。

男子8m
●予選最高得点/134点(134点|128点)
●上位10人平均/128.40点(130.60点|127.00点)
●上位20人平均/126.90点(128.70点|125.90点)
●上位50人平均/124.20点(125.36点|122.72点)

女子8m
●予選最高得点/130点(130点|132点)
●上位10人平均/125.40点(125.80点|126.40点)
●上位20人平均/122.40点(123.10点|122.90点)
●上位50人平均/117.74点(117.90点|117.26点)

※数字は、左から順に「2012年(2011年|2010年)」です

 残念ながら、全項目で昨年の平均を下回っていますが、これは昨年が良すぎただけとも言えます。8mはあくまで「通過点」の部門であり、ここで好成績を残すような方は、ほぼ漏れなく10mに舞台を移しますから、右肩上がりを持続するのは困難でしょう。ここ3年の推移を見る限り、今後も似たような数字が続くように思われます。

 これら全体を総括すれば、「10mは更に激戦の余地あり、8mはほぼ横ばい」といったところでしょうか。特に10m男子では、上位50位までという結果発表に滑り込むのも、ますます難易度を増していきそうです。



第1回全日本選手権大会

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 素晴らしい秋晴れとなった日曜日、墨田区総合体育館で開催された、「第1回スポーツ吹矢全日本選手権大会」に、支部員4名とともに参加してきました。7月の青柳杯と同会場ですが、今回は隣接するメインアリーナとサブアリーナの間仕切りを外し、場所を広くとっての設営となっています。

▼中央で向かい合わせに並んだ的は実に100! さすがに壮観な眺めです121101_0.jpg 試合に先だっての開会式では、10月の試験で新たに六段となった3名の方々に、青柳会長から認定証が手渡されました(1名は代理の受け取り)。上位に入賞しての表彰もそうですが、こうした場で「協会最高段位」の認定を受ける気持ちというのは、いったいどんな感じなのでしょう。まだまだ私には縁遠い話ですが、緊張の中にも、お二人は実に晴れがましい表情をされていたのが印象的でした。

▼六段認定のお二人。今回は、競技者、審判員としてそれぞれ参加されました121101_02.jpg さて、いざ試合開始。今回は、当支部からの参加者がすべて4巡目、しかも内4名は順に並んでの競技です。ちなみに、私の手前は広島県会長U吹さんご夫妻が、支部員の向こうには磐田南支部のB大さん、浜松支部の皆さんが同様に並ぶという、考えようによっては若干気楽な配置でした。

▼青柳杯時に比べ、今回は若干明るく感じられる会場内でした121101_1.jpg そんな気楽さがよかったのか(?)、前半2ラウンドは31(7・7・7・5・5)・35(7×5)の66点と、出来過ぎとも思える成績。昼休みに掲示された途中経過を敢えて見ないようにはしましたが、上位にいるのはさすがに自覚していました。戦前から、予選突破のボーダーを128点(恵まれて126点)と踏んでいましたので、それに照らせば後半は31点×2で足りる計算です。

 とはいえ、見ないようにしていても、周りは放っておくはずがなく。何人もの方から、「いい位置にいるじゃない」「後半も頑張れ」という声をかけていただきました。これで変に意識したということはなかったと思いますが、昼食を挟んだ午後(特に、その1ラウンド目)が自分にとって鬼門であるのも、過去の経験上明らかでしたから、どこか固さや力みが出ていたのは間違いありません。

 そんな後半は、絵に描いたような失速で、29(7・7・7・5・3)・29(7・7・7・5・3)の58点、合計124点であえなく「終戦」となりました。期待してくださった皆さんに申し訳ないやら、下に落ちる3点(通称・弱気の3点)を2回も出した自分が情けないやら。とにかく千載一遇のチャンスではあっただけに、非常に勿体ない結果となってしまいました。

 それでも、全国規模の大会で初めて31点平均をクリアし、パーフェクトも記録することができたこと。大半が選抜制を経ての参加で、全体的にレベルの底上げが明白だった今大会において、前年の30位(118点)から19位に順位を上げられたこと。この2点は、少なからず自己評価してもいいような気はします。(勿論、決して満足ではありませんが)

 と、そんな体たらくの私はさておき、静岡県勢としてキラリと光る成績の方がお二人いらっしゃいました。お一人は、10m男子にエントリーした三島・沼津L&G支部のY岡支部長。全国規模の大会には初参加でしたが、臆することなく堂々とした吹きっぷり(だったと想像)で、31・29・31・35=126点を記録、あと2点で決勝ラウンド進出の9位と大健闘を果たしました。もうお一人、8m男子のA部さん(浜松支部)は、128点で見事決勝ラウンドに進出!表彰台目前の4位タイと、今回の県勢では最高順位で入賞です。

 また、10m女子では、富士的矢支部のS山さんが114点で20位と気を吐きました。青柳杯の176点・11位と合わせ、全国デビューの1年としては申し分ない結果です。Y岡さんともども、形式的には私が「先生」ということになるのでしょうが、こんなことまでは教えていませんから、これは純粋に普段からの努力の賜物。私も見習って、努力を重ねていきたいと思います。

▼決勝ラウンドの様子。次回は、ぜひこの場所で吹いてみたいものです121101_2.jpg

 そんなこんなで、試合は全て終了。各部門の上位と基本動作奨励賞は、既に協会公式サイトで発表されていますので、詳しくはそちらをご参照ください。個人的に思うところでは、「(男子10mの)Y田さんは、やっぱりすごい!」「(女子10mの)O越さんもそれ以上にすごい!!」「基本動作奨励賞に、親交のある方が何人も選ばれて嬉しい!!!」といった感じ。

 特に、基本動作奨励賞では広島のU吹県会長の奥様が選ばれ、7月の青柳杯と合わせて、恐らくは史上初ではないかと思われる史上二例目の(全国規模の大会における)「ご夫婦で基本動作奨励賞獲得」となりました。また、重鎮・T本中国ブロック長も受賞され、広島県としても大変喜ばしい結果だったのではないでしょうか。

 ※コメントをいただいたことにより、訂正させていただきました。

▼基本動作奨励賞受賞の皆さん。10m6名、8m2名の計8名でした121101_3.jpg▼女子10m入賞の皆さん。優勝のTさん、2位のO越さんは表彰台常連ですね121101_4.jpg▼男子10mの皆さん。優勝のY田さんは日野原杯も獲得されました121101_5.jpg▼閉会の挨拶をされる青柳会長。弁舌巧みに随所に笑いも誘っていました121101_6.jpg ところで、ここでひとつだけ苦言を書かせてください。それは、最後の決勝ラウンドについてです。といっても、システムそのものではなく、運用面なのですが。

 前述の通り、静岡県勢からは10m男子でY岡さんが2点差で決勝を逃し、8m男子のA部さんは見事進出となりました。しかし、そのいずれもで、発表にケチがついてしまったのです。Y岡さんの場合は、決勝進出者が順次発表される中、最後に名前が呼ばれ周囲の県勢一同が拍手で見送りましたが、直後に「間違えて読み上げてしまった」と訂正が入りました。一度上げてから落とされるという、まさにぬか喜びです。

 一方、A部さんの場合は、「128点だから微妙ですね」などと話しながら待っていたところ、名前が呼ばれず、一旦用具も片付けてしまいました。すると、向かい側の観客席(埼玉のエリアだったと思います)から、「(決勝進出者の)点数を教えてくださーい」という声が挙がり、それに応える形で進出者の点数が発表されると、同じ128点の方が含まれていることが判明。

 たまたま本部が真下だったこともあり、すぐに支部の方が直接確認を取ったことで、一転決勝進出となりました。が、直後のアナウンスでは「さっき(名前を)呼んだんだけど」と、まるでこちらが聞き逃したかのような言われよう。上記の通り、点数も分かった上で名前が読み上げられるのを、県勢全員が固唾を吞んで待っていたのですから、そんなはずはありません。

 一度仕舞った用具を慌てて取り出し決勝のレーンへ向かう間も、既に集まった選手に「もう少々お待ちください」とだけ繰り返し告げるなど、いったいどちらに責があるのかといった進行。呼吸が大事なスポーツにも関わらず、バツの悪い思いをしながら急かされたことは、到底看過できません。(このハンディをものともせず、33点を出したA部さんは、本当に立派だったと思います)

 間違って呼ばれたY岡さん、該当しながら呼ばれなかったA部さん、いずれにとっても非常に失礼で、後味の悪いミスです。特に、A部さんの場合は、観客席から得点開示の声が挙がらなかったらと思うとゾッとしますし、その場合大会本部はどういう対応を取り得たというのでしょうか。

 過ぎたことで、当事者ではない私がこんな風に書くのはお門違いかもしれませんが、決勝ラウンドの更に同点決勝をする段のドタバタも含め、新しい方式を採用したからこそ、より慎重に念には念を入れていただきたかったと思います。

 勿論、この一部を持って全てを否定するわけではなく、1レーン10巡という長丁場でも大変スムーズに予選が進んだことや、採点票の回収システムなど、全体では大変素晴らしい運営でした。大勢の役員・専従スタッフの皆さんがいらしたからこそ、一日を楽しく過ごすことができたのは間違いありません。

 願わくば、今回の一件を「単なるイージーミス」と捉えず、次回以降がますます洗練された「さすが本部開催」と思わせる大会となることを、一会員として期待しています。



全日本選手権を控えて

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 従来の「全国大会」から衣替えした第1回の「全日本選手権」が、いよいよ木曜日に迫ってきました。選手権になっての変更事項や、それについて思うところは以前に書きましたが、エントリも締め切られ、各支部長(出場者)には競技レーン・順番の通知が届いています。ここでは、そこから判明した参加者地域分布を元に、もう少々つらつらと書いてみようと思います。

 まず、確定分で、参加者を地域別に分けてみました。都道府県別でも分けられますが、元となるデータが現状では広く一般に公開されているものではないこと、その一方で非公開とする(公開されては不都合のある)ものでもないことから、間を取って地域での集計としています。比較対象は、昨年の全国大会の数字です。

2012zennihon.gif 一見して分かるのは地方からの参加者が倍増していること。一概には言えませんが、群馬・栃木両県からの参加者激減と併せて考えると、昨年が熊谷、今年は錦糸町という会場立地と、全くの無関係ではないでしょう。また、四国を除いた全国各地(ブロック)、細かく見ると全体の半数を超える25都道府県からエントリがあり、これまでの協会主催大会史上でも、恐らくなかったことと思われます。

 とはいえ、依然として全体の9割を関東地区が占めており、地域の不均衡が解消されたとはとてもいえません。1,000名の定員に対して、東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城の一都四県に計800名の出場枠が、予め与えられていたわけですから、これも当然の話ではあるのですが、「最普及地域の出場を制限」してまで地方に割り当てた200名が、半分しか埋まらなかったというのは、少々寂しいところです。

 一般的な競技スポーツであれば、「本当に出たいならば万難を排してでも来る」と言い切ることも決して乱暴ではないのでしょうけれど、競技人口がまだまだ少なく、競技志向に応えるだけの体制も十分に整っていない多くの地方からすれば、移動の負担(距離によっては前泊まで必要ですし、年金世代の収入面の問題もあります)を伴ってまで選手権に出る必然性は、まだまだ薄いのかもしれません。

 また、時期的なことをいえば、選手権に先立つ形で「京都宇治支部大会」「高知県大会」といった、百数十名規模の大会が毎年開かれ、西日本の強豪が多く集うことが定番化されているという事情も無視できないでしょう。10mの部においては、当たり前のように190点台の戦いが繰り広げられており、腕試しという点でも十分機能しているのが現状です。

 尤も、このまま座視していいはずもなく、抜本的な対策は不可欠。過去にも触れましたが、やはり二年に一度、三年に一度でも、全国規模の大会を関西圏で開催すべきと考えます。気楽な立場から言うほどに容易なことでないのは分かりますが、会員10万人という大きな目標があるからこそ、今のうちに手を付けていただきたいものです。

 と、将来的な話はさておくとして、今年の話。前述の通り、首都圏のエントリを制限してまで、一定の枠が確保されている地方の身としては、ちょっとばかりプレッシャーを感じています。首都圏の皆さんは、各地方大会で権利を勝ち取っての出場。結果をざっと見る限り、例えば10m男子は110点前後がおおよそのボーダーラインになっていました。

 本番でも全員が同様のスコアを出すとは限らないものの、一切の選抜を経ずに出場できる我々地方の選手の成績とは、否が応でも比較されることでしょう。こういったことを参加者側が負担に感じる必要はないのかもしれませんが、出たくても出られなかった方々が少なからずいる事実は、私には重いです。

 元より全力を尽くすことに変わりありませんが、この選手権はひと味違った気合いの入り方になるかもしれません。



全日本選手権の要項発表

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 11月1日に開催される、全国大会改め「全日本選手権大会」の第1回実施要項が、昨日協会のサイトで発表されました。

 今回、大会が衣替えしたことによる最大の変更点は、「首都圏(東京・千葉・埼玉・神奈川・茨城)」の参加枠設定でしょう。東京が300名、茨城が140名、他3県が各120名と上限が定められ、基本的にその都県では選抜制で出場者が決まることになりました。

 既に東京では、6月の都大会で大半の出場者が決定しており、千葉・埼玉・茨城でも、それぞれ9月に開催される県大会で選抜されるようです(神奈川の選抜方法は、県協会のサイトを見る限り不明)。また、残る42道府県からの出場枠は、全体1,000名−5都県800名=200名、ということになっています。

 昨年の例では、エントリー段階で10m・8m合計873名の出場者の内、5都県が690名(占有率79%)でしたから、この配分にも頷けます。ただし、「どうせ5都県以外からはそんなに来ないだろう」という想定が前提ともいえ、延べ会員数が3万人に達し「新たな国民的スポーツ」を標榜する団体が開催する全国規模の大会として、本来であればあまり望ましい事態とはいえません。

 この辺りは、「過去の経験上、実情がそうなのだから仕方がない」と考えるか、「それでは発展がないから、敢えて枠は狭めない」と考えるか、非常に難しい部分だと思います。会場の収容人数制限による苦肉の策という側面や、選抜制が十分な意味をなさないであろう地域の存在もあり、将来的な「各都道府県からの選抜による大会」に向けての過渡期、と捉えるのが妥当といったところでしょうか。

 そして、この改定により確実に影響が出ると思われるのが、大会平均点の上昇です。何しろ、全体の8割が選抜を経て出場するのですから、大幅に底上げされるのは間違いありません。これは、当初サイト上で全順位が公表されていた今年の青柳杯予選結果が、後日「上位50位まで」の掲載に改められたこととも、遠からずリンクすると思われます。

 また、昨年まで単純な4ラウンド勝負だったところ、この部分は予選という扱いに。そして、各部門上位5名による1ラウンドの決勝が行われ、最終的には5ラウンドの合計で順位が決するルールへと変化しましたが、これには若干の疑問符をつけたくなります。

 青柳杯の場合、6ラウンドの結果をご破算とし(影響は決勝の組み合わせのみ)、トーナメント方式で仕切り直すからこそ、予選の意味が生まれています。が、今回の予選得点がそのまま持ち越される形は、最初から素直に全員5ラウンドで競技すれば済む話のように思えるのです。

 参加人数が飽和状態で少しでも時間短縮を図りたいのか、決勝戦を設けることで「最終決戦」の演出をしたいのか、あるいはその両方なのかなぁと思わないでもありませんが、青柳杯以上に難関となる決勝進出条件や、合計5ラウンドという馴染みの薄いラウンド数は、少しばかり賛否両論を呼ぶかもしれません。

 予選を導入するのであれば、例えば最高得点者からマイナス10点辺りをカットラインに設定し、そこまでの全員でプラス2ラウンドの決勝ラウンドを行う方式、あるいはF1のノックアウト方式(アメリカ横断ウルトラクイズ方式かも)のように、6ラウンドを3つに区切って少しずつふるい落としていく方式など、総ラウンド数を減らしつつ決戦の演出もできる形は色々あるでしょう。

 当然、様々検討を重ねた結果が今回のルールなのは承知していますし、参加するならばその中で最善を尽くすのみ、ではあります。来年、3年後と、国体のデモンストレーション競技採用が決まっており、いわゆる「競技スポーツ」としての整備を進めなければなりませんから、今しばらくはこうした試行錯誤が続くのかもしれませんね。

 と、色々勝手を書きましたが、個人的に一番の難関は「平日開催」だったりします。大きな会場がなかなか取れないこと、会員の分布から平日でも参加者数に大きな影響がなさそうなことなど、事情もあるとは思いますが、現役世代としては何とか土日に持って来ていただきたいものです。



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