3月20日の午前、三島・沼津L&G支部の練習会場(沼津)にお邪魔し、昇段審査を担当させていただきました。
10名の挑戦者を二組に分け、前支部長のY岡さんに補助を務めていただいての審査でしたが、見事7名の皆さんが優秀な成績で合格されました。詳細は、後日県協会のホームページで報告があるはずですので(注:4/8に情報がアップされました)そちらに譲るとして、4月以降を見据えて感じたことがひとつあります。
多くの方がご承知の通り、4月より三段以上の審査に「基本動作審査」が加わることになりました。正確には、来年4月までが試行期間で、基本動作点が合否に影響するのはそれ以降なのですが、審査の場においては実際に基本動作も採点することになります。
勿論、これまでも基本動作はチェックしてきましたし、審査後の講評で言及することも多々ありましたが、(将来的に)合否に関わる採点となると、審査員の責任はより重く、細やかな審査が求められます。今回、それを念頭に置いての感触では、従来まま見られた4名、5名を一度にという審査は、ちょっと難しくなるのではないか、と思えました。
ある一人の基本動作を見る場合、最低でも1ラウンドを通して観察する必要があります。仮に4名が同時に受験したとすれば、4ラウンド目でようやく全員の基本チェックが終わるわけですが、当然必要となる再チェックには2ラウンドしか残りません。果たして、これで不足のない審査ができるのか。せめて、一人2ラウンドが確保できる3名同時が、最低限のラインではないでしょうか。
そもそも、何らの研修もないまま、何百人という審査員が基本動作の審査を突然することになるという問題もあります。いくら1年間が試行期間とはいえ、どうしても主観が伴う審査において、「誰が見ても変わらない」という担保はどこにあるのか。それを含めての「試行」だとしても、色々と想定外の事態が起こりうるのは容易に想像できます。
話が少し横道に逸れたような気もしますが、当事者の一人として、今後も可能な限り正確で公平な審査を行えるよう、心がけていきたいものです。
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