未だ被害の全貌すら定まらない、未曾有の大災害となった東北関東大震災から早10日余り。その影響は静岡でも少なくなく、12日の定例練習(焼津)が中止になったほか、県東部で起きた15日の地震(震度6弱)が追い打ちをかける形で、21日に予定していた初の支部大会・総会も延期としました。また、計画停電の該当地域ということもあり、東部2サークル(沼津・富士)の20日の練習も急きょ取りやめに。
そんな中、20日は2週間ぶりとなる静岡の定例練習日でした。21日の大会・総会は、朝から夕方まで拘束してしまうのと、会場が海や川に近い少し郊外の体育館ということで、中止やむなしではありましたが、いつもの練習会場は街の中心部にごく近く、心理的ハードルも低いだろうという判断です。
とはいえ、気分的に吹矢どころではないという方もいらっしゃるでしょうし、参加者はかなり少ないのではと思っていましたが、蓋を開けてみれば20名の皆さんにお集まりいただけました。また、前回に引き続きY田(正)さんが奥様と、さらにはお嬢さんも体験に連れてきて下さり、計22名となかなかの盛況となったのはありがたい限りです。
練習自体は、いつも通りの流れで進み、最後には3名の方が昇級試験に挑戦。1級を受けたS田さんとY本さんは残念(S田さんは僅か2点差!)でしたが、2級のM月(智)さんはかなりの高得点で見事合格されました。女性ながら力強い吹き筋のM月さん、このところの記録会でも好スコアを連発していたこともあり、周りから「調子いいから受けてみなよ」と後押しを受けてのチャレンジだったようで、まさに期待に応える合格でした。
なお、先週の県協会役員会の決定を受け、練習時間内で義援金を募らせていただきました。22日の夜間の部、26日の焼津でも同様に集めさせていただき、その総額を送金する予定です。20日に募金して下さった皆さんに感謝するとともに、次にお集まりになる皆さんのご協力をよろしくお願いします。
県内でも静岡まつりや浜松まつりなど、大きなイベントが続々中止となり、世間的にも自粛ムードが漂ってはいますが、普段の生活に近い部分では「いつも通り」でいることも大事なのかな、と個人的には考えています。冒頭でも書いたように、被害の全貌すら明らかにならず、原発問題も進行中の今、復興を語るのは時期尚早でしょうけれど、幸いにして被災を免れた我々が可能な範囲で「いつも通り」の生活を送ることは、巡り巡って被災地への支援にも繋がるのでは、と思う次第です。
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