藤枝サークル 熱海サークル 第1回 桃太郎の國 倉敷10m戦 - 日本スポーツウエルネス吹矢協会 静岡・焼津支部

第1回 桃太郎の國 倉敷10m戦

| コメント(0) | トラックバック(0)

 日曜日、岡山武道館(岡山市)で開催された、「第1回 桃太郎の國 倉敷10m戦」に出場してきました。これは、倉敷中央支部のI井さんが実行委員長となり企画された大会で、タイトルの通り、競技距離は地方では珍しい10mのみ。ただし、通常10mの競技には三段以上の段位を必要とするところ、「6ラウンドで150点以上を出せる(腕に覚えがある)」ことを目安に、二段以下の参加も受け付けたのがひとつの特徴です。

 大会告知は、岡山での開催ということもあり、周辺(近畿・中国・四国地方)向けが主だったようですが、I井さんとは以前から親交があったため、直接ご案内をいただきました。協会本部主催の大会は別として、地方大会はお誘いをいただいてもなかなかスケジュールが合わず、断念することが殆どだったものの、今回はたまたま上手く嵌まって参加に至った次第です。

 始発の新幹線でも間に合いそうになかったため、岡山入りしたのは、前日の夜。会場近くのホテルに泊まりました。当日は、9時受付開始ということで、8時半頃着を目標に、プラプラと徒歩で出発。武道館は、静岡でいう草薙のような、いわゆる総合運動公園の一角にあるのですが、ホテルはその丁度反対側。大体10分も歩けば着くのですが、その途中、運動公園のど真ん中で奇妙な風景に出くわしました。

▼運動公園のど真ん中だけ、いきなり弥生時代にタイムスリップしたかのような光景が広がります130728_0.jpg それは、竪穴式住居に高床式倉庫という、弥生時代の建築物。何故こんなところに??と思っていると、「津島遺跡」という案内板がありました。何でも、運動公園整備時(武道館建設時)に発掘されたもので、弥生時代初期の集落と水田が一緒に見つかったのは、全国でも初めてのことだったそうです。これも静岡でいえば、草薙総合運動公園に登呂遺跡があるようなものでしょうか。何ともシュールな光景でした。

 さて、目的地の武道館は、遺跡から2,3分。運動公園の北西に位置しています。中に入ると、実行委員会の皆さんによる設営はほぼ終わっていましたが、参加者としてはどうやら一番乗り。9時まで待とうかと思ったところ、I井さんのご厚意で「受付練習」も兼ね、すぐに受付をしていただけました。

▼武道館を玄関方向から。古さも相まって、風格のある佇まいです130728_1.jpg 2階の観客席に移動し、用具の準備などしているうち、一人また一人と参加者が集まり始めます。見知った顔もチラホラと増え始め、会場は段々と賑やかになっていきました。

 観客席で歓談していると、思いの外受付が早く済んだようで、定刻を待たずに記念撮影、開会式と続きます。開会式冒頭では、今大会にエントリーしていたものの、直前になって急逝された兵庫のH田さんを偲び、全員で黙祷を捧げました。私は面識がありませんでしたが、趣味を同じくする吹矢仲間がお亡くなりになるのは、本当に悲しいことです。謹んでご冥福をお祈りいたします。

▼開会式の司会進行をするI井さん。最初から最後まで、一人?役の活躍ぶりでした130728_4.jpg その後、いよいよ競技がスタート。今回の6ラウンド戦は、全体を3つに区切り、「第1・2ラウンド」「第3・4ラウンド」「第5・6ラウンド」と、一人が2ラウンドを続けて吹き、次競技者と交替するシステムを採用していました。1ラウンド目は練習込みの7本を吹き、上位5本の得点でカウント。また、1ラウンド目は撥ね矢なし、2ラウンド目以降は2本まで認め、3本以上の撥ね矢は外れ扱いというルールでした。

▼競技エリア後方から。I井さんは、自ら吹く順番以外で主審も務めていました130728_5.jpg さらに、本大会では、六段もしくはAライセンス保持者に、中央のレーンで競技してもらうという趣向も取り入れられていました。該当する方々は、京都のS田さん、東京のT田さん、広島のT本さんとU吹さん(六段)、京都のU田さん(Aライセンス)の5名。なお、以上の皆さんと、昨年度以降で県大会以上の優勝者は、参加費(3,000円)が免除という粋な計らいもありました。

▼アリーナには、13台の的が並んでいました。中央の的(レーン)が六段&Aライセンス用です130728_2.jpg 競技は、高段者が殆どということもあり、粛々と進みます。次競技者がレーン審判と採点者を務めるという方式も、大変スムーズ。私が見る限り、特にトラブルらしいトラブルはなかったように思います。人数が多くなかった(59名)とはいえ、なかなかできることではありません。

▼採点中の様子。得点票には、最近一般的になってきた、競技者によるチェック欄がありました130728_6.jpg

 しかし、あまりにスムーズだったことで、競技・昼休みとどんどん繰り上がって消化されていき、何と13時半頃には全員の6ラウンドが終了してしまいました。当初の予定は14時15分ですから、大幅に早い進行です。ということで、急遽組まれたのが、15mの遠矢競技。手を挙げた人だけの任意参加で、3本勝負を行いました。

▼急遽組まれた遠矢競技。15mともなると、的を捉えるだけでも一苦労でした130728_7.jpg 全体の8割程度が参加したこの遠矢競技、皆さん苦戦する中13点で3名が並び、同点決勝を実施することに。この決勝で感心するばかりだったのは、全員が3本を得点圏内に当てていたこと。2本を的ベースに当てるのが精一杯だった私からすれば、まさに神業です。しかも、ここでS藤さんとS田さんが再度並び、まさかまさかの一本勝負までもつれ込みました。

▼遠矢競技の同点決勝(最初の3名)。奥のお二人(S田さん、S藤さん)がさらに決定戦を演じました130728_8.jpg こうして、全競技は終了し、表彰式へ。栄えある第1回の優勝者は、大阪から参加のS藤さんでした。西日本圏では、もはや優勝・上位の常連という存在で、今回もしブックメーカーがオッズを付けていたとしたら、間違いなく一番人気だったであろう実力者。後半2ラウンドこそ伸び悩んだものの、午前中(4ラウンド)では200点を狙えるほどの高得点で早々に抜け出し、合計192点で見事逃げ切りました。

 準優勝は、京都のU田さん。4ラウンド終了時にはS藤さんと10点だった差を、猛烈に追い込んで190点とあと一歩の所まで詰め寄りました。第3位は188点で大阪のK谷さん。こちらは4点差と逆転可能な折り返しでしたが、S藤さんと同様に伸び悩んでしまいました。そして、第4位は広島のT本さんで186点。昼休みには、「(免除じゃ申し訳ないから)参加費を払ってこないと...」と嘆かれるほどだったものの、底力を見せつけての入賞は、やはりさすがです。

▼優勝のS藤さんをはじめ、入賞された皆さんの表彰風景です。130728_9.jpg と、この表彰で「あれ?4位までが入賞?」と不思議に思われる方もあるでしょうが、これが「桃太郎」の名を冠した大会ならでは。どういうことかというと、「優勝者=桃太郎」は当然として、「準優勝~第4位=桃太郎のお伴の犬・猿・雉」の見立てなのです。よって(?)、準優勝以降の入賞者には、優勝盾などとは別に、桃太郎・S藤さんから「きび団子」が贈呈されるという一幕も。なお、S藤さんは遠矢競技でも優勝され、二冠達成。競技に、桃太郎としてのプレゼンターに、まさにMVP級の大活躍でした。

▼優勝と準優勝の表彰盾および副賞。優勝者には岡山名産・桃が!(桃のプレートは目録です)130728_b.jpg▼こちらは、第3位と第4位の表彰盾。すべてガラス製の特注品です。すごい!130728_c.jpg ちなみに、私の成績は184点で5位タイ。出だしの3ラウンドで29・27・29と、如何ともしがたいほど躓いてしまい、「もう帰りたい...」と考えるほど。残る3ラウンドこそ、33・31・35としてかろうじて上位に滑り込みましたが、納得できる吹き方は殆どできず、気分としては大惨敗です。

 このところ、咥えてから吹くまでの動作がどうにもしっくり来ず、練習での点数もあまり伸びません。前日の支部練習もそんな調子でしたから、非常に不安を抱えての出場でしたが、現状がそのまま出てしまいました。こう書くと、「調子が悪くて184点ならいいのでは?」と思われるかもしれませんが、「悪い状態のまま、たまたま上手い具合に飛んで点数が出ただけ」の、まったく評価に値しない6ラウンドで、今後どうしたものかと頭を抱えているところです。

 と、そんな不甲斐ない成績はさておき、今回も多くの皆さんと交流を持てたことが、一番の収穫になりました。

 先日六段に合格された、T本さんとU吹さんに直接お祝いを伝えられたこと。前日に香川県観音寺市であった体験イベントで、母方の叔母が二人参加した際にお世話になった、香川県協会のK村会長、K田副会長にお礼を伝えられたこと。ネット上で一方的に存じ上げていた皆さん(奈良のI原さん、兵庫のK島さん、岡山のD井さん、熊本のA南さん、S葉さんといった方々)にご挨拶できたこと。その他、既に面識のあった方々を含め、多くの皆さんとお話をする機会が得られました。

 また、I井さんご夫妻をはじめ、大会関係者の皆さまには大変お世話になりました。当日の運営は勿論のこと、賞品や表彰の工夫など、趣向を凝らした楽しい大会でした。こうして大会に参加させていただくことは、すべて参考になりますし、そういった積み重ねがそれぞれにフィードバックされ、個々の技能だけでなく大会運営や普及の向上・発展に繋がっていくものと、確信しています。

 丁度一年後(7月27日)には、第2回大会の開催が決まっているようですので、スケジュールの都合さえつけば、また是非参加させていただきたいと思います。何はともあれ、皆さんお疲れ様でした&ありがとうございました。

▼会場の照度不足を補うべく、各的にはLED照明が取り付けられ、下から照らされました130728_3.jpg▼いわゆる「ベスト3」の皆さん。4位のT本さんも含め、広域支部月例会でもお馴染みの面々です130728_a.jpg



トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.shizuoka-fukiya.net/mt/mt-tb.cgi/456

コメントする

2019年1月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

アーカイブ