藤枝サークル 熱海サークル 第8回青柳杯大会を振り返って - 日本スポーツウエルネス吹矢協会 静岡・焼津支部

第8回青柳杯大会を振り返って

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 今年も、青柳杯が終わりました。例によって、簡単な考察を記しておこうと思いますが、今大会をひと言でまとめると「ハイレベル化に更なる拍車、女子は急激な上昇」とでも表現できるでしょうか。

 まずは、過去5年の男女予選成績(上位20名、2010年は男女混合のため参考値)を並べてみました。

aoyagi2014.gif 前述の通り、一目で分かる変化として、女子部門の大幅な競技レベル向上があります。参加人数が25%増加したことから、直前のエントリで「最低でも182点、期待値込みで184点」と予想した予選通過ラインは、一気に六段合格相当の186点にまで引き上げられました。昨年まで、「最低でも(トーナメント進出のための)同点決勝」が確保されていた180点は、いきなりベスト16圏外に弾き出されてしまっているほどです。

 また、予選最高得点が女子によって記録されたことも、目を惹く部分でしょうか。前半3ラウンドを終えた時点でのトップは、男女とも101点でしたが、男子が1名に対し、女子は2名いたことも特筆に値するでしょう。ただし、ハッキリした傾向としてレベル向上が見られる男子と異なり、現状では「あくまで今年の結果」に過ぎない点は注意が必要です。

 一方の男子。予選通過ラインが190点であるのは昨年と変わりませんが、6名のうち2名(つまり3分の1)だった決勝進出確率は、僅か7分の1となりました。六段合格相当の186点も、とうとう20位圏外に追いやられています。

 この調子で更にレベルが上がれば、来年は「192点でもトーナメントに進めるか分からない」状況が十分に起こりうるでしょう。再三指摘している通り、現在の男子部門出場者数は、ベスト16がトーナメント進出できていた男女混合時代の総出場者数を大幅に上回っています。単純な得点の積み重ねで決勝進出が決まる選手権と異なり、決勝トーナメントで予選点数が意味を成さない(組み合わせ上のことだけ)青柳杯だからこそ、男子の決勝枠拡大は検討を強く願う部分です。

 仮に、男女共通化した進行の問題でベスト8は動かせないのであれば、トーナメント進出枠を賭けた同点決勝は、1本勝負ではなく1ラウンド勝負、しかも基本動作採点付きというのはいかがでしょう。本来、基本動作の採点は、「競技点(素点)で差が付かない」時こそ、より有効に働くはずです。そういう意味では、決勝トーナメント本戦以上に必然性が高いように思われるのですが...。

 とはいえ、190点にも届かなかった身では、単なる負け惜しみ。一度くらいは、同点決勝に敗れた立場で、愚痴のひとつも言ってみたいものです。



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