9月後半の静岡には、15名が集まりました。前日から「駿府天下泰平まつり」がスタートしており、周辺駐車場も混雑するのではないかと思っていたのですが、練習会場周辺は意外なほど普段通り。まつり会場が繁華街にはなく、駿府城公園のみという点で、11月の大道芸ワールドカップなどと比べて、影響の範囲が狭いということなのかもしれません。
さて、今回はS田さんが四段の試験に挑戦しました。三段に合格してから丁度一年、その間もコツコツと休まず練習を重ねられ、最近では記録会で高得点を出すこともしばしば。まさに、満を持してといったタイミングでの受験です。
ところが、今回は不運がふたつ重なってしまいました。ひとつは、撥ね矢。7点に刺さった矢で重ならずに撥ね落ちてしまい、その吹き直しは残念ながら5点へ。そして、次のラウンドでは、撥ねた矢を含めた6本をホルダーの5本入れるべき場所(=常に吹く5本)に戻してしまい、気付かぬまま6本を吹いてしまったのです。採点から除外された1本は、6本中唯一の7点!
ここで動揺があったかどうかはともかく、残りラウンドを、大崩れこそしなかった一方で伸ばしきることもできず、合計158点で終了となりました。足りなかった4点は、撥ね矢と超過した1本による「損」とイコール。それがなくても、同じ展開だったとは限りませんが、非常に勿体ない出来事ではありました。
こうした場合、6本目を吹いていると認知しても、当然声はかけられません。全てが自己管理ですから、それを含めての試験(競技)なのですが、どうしてそうなったのかまで手に取るように分かるため、審査する立場としても非常に辛い瞬間でした。
とはいえ、以前のように大きく崩れるラウンドは稀になってきましたし、実力は四段の水準に十分達していると感じられました。近いところで、「おめでとうございます」と声をかけられるものと、大いに期待しています。
6本吹いてしまわれたこと。試験という環境の中、色々と残念ですね。
今年の桃太郎の國スポーツ吹矢大会で、5本吹くのを4本で終えられた6段の方の事を思い出します。あの方はそんなアクシデントを物ともせずに、191点で終えました。6段の自覚と誇りを感じました。
そこまで到達できるかどうか・・・
>hirorinさま
コメントありがとうございます(公開と返信が遅れてすみません)。
桃太郎の國でのこと、私も思い出しました。
あの時は、ポケットに矢抜きごと1本を入れてしまったまま、
4本吹いて「5本吹いた」と勘違いされたんですよね。
百戦錬磨の六段の方でもそうなのですから、やはり「非日常」というべき
試験や競技の本番では、避けきれないことなのかもしれません。