藤枝サークル 熱海サークル 第13回全国大会をもう少し考察 - 日本スポーツウエルネス吹矢協会 静岡・焼津支部

第13回全国大会をもう少し考察

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 先日の全国大会について、前回は主に各種平均点から考察をしてみました。松山のY野さんも主に男女の差について考察をされていますが(勝手なリクエスト、失礼しました)、今回は段位別の成績をチェックしてみようと思います。

#段位仕分けの元としたのは、協会公式サイトで確認できる五段・四段所持者一覧ですが、「2010年4月21日更新」のデータでしたので、大会前に四段から五段、三段から四段にそれぞれ昇段されて当日を迎えられた方がいらっしゃる可能性があります。こればかりは確認しようがありませんので、ご容赦下さい。また、男子には六段の方がお一人いらっしゃいましたが、今回の統計からは除外してあります。

 なお、前回の統計では当初「○位内平均」として集計しましたが、タイスコアの場合全てを含めてしまったため若干正確性に欠ける数値になってしまっていました。今回のエントリに合わせ、それぞれ「上位○人平均」として訂正を入れましたのでご了承下さい。(結果的に数値は微増していますが、昨年との比較含めほぼ変わっていません)

 さて、まずは前回同様に10点刻みでの得点分布図をご覧下さい。

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 パッと見で分かるのは、男女とも五段の上位得点分布が高いことでしょうか。男子は110点以上120点未満のゾーンにピークが来ていますし、女子もピークこそ90点以上100点未満のゾーンですが、110点以上のゾーンでは四段・三段に明確な差をつけています。四段と三段でも、男子は上位得点者の分布に差が出ています。女子は拮抗してはいるものの、90点以上100点未満で5ポイント以上開きがありますね。また、男女とも、段位が下がるほど下位得点者の割合が増えているのも分かります。男子四段のみ若干イレギュラーな部分はありますが、概ね段位に見合った分布といえるでしょう。

 次に見ていただくのは、段位別の平均点です。

100616_3.gif

 こちらでも、やはり五段の実力がハッキリと示される結果となりました。全体の平均点は男女とも102点台と正直物足りないのですが、四段との平均差は「全体/上位10人/上位20人」全項目で5点以上あります。一方、四段と三段の差は、女子の全体平均が5点ほど離れている以外はかなりの僅差で、特に上位陣の比較ではほぼ「無いに等しい」状態です。(そもそも、男子は「上位10人/上位20人」の項目で逆転しています)

 ただし、全体としては「段位に見合った平均点」となっていないのも事実です。本来ならば、五段は116点、四段は108点、三段は100点を超えるのが理想的。勿論、大会特有の緊張感や、普段の練習とは異なる会場での勝手の違い、あるいは体調の善し悪しもあるでしょうし、割り引かれる部分があるのは理解できます。実際、4%減で踏ん張った男子三段以外は、図ったように(各合格点より)1割程度低い数字ですから、少々乱暴ながら「大会では平均的には普段の9割の力しか出せない」という傾向があると言うことも可能でしょう。

 また、もう一つのデータ「段位別合格相当点達成率」でも、同様に傾向が見て取れます。

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 「各段位の合格点を達成できたか否か」では、高段位になるほど達成率が下がっています。これは、スコアに上限があること、三段には四段を、四段には五段をそれぞれ目指す人(受験を控えている人)が一定数含まれていることから、現段位の基準を満たす難易度が下の段位ほど下がるためという想像が出来るでしょうか。

 一方、普段の9割どころか8割以下しか出せない(例えば五段116点の8割は92.8点ですから、二つ下の段位すら合格できないことになります)人も残念ながら結構な数で存在し、各段位とも概ね2割前後がそれに該当しています。

 ただし、こちらでも男子三段のみ、合格点クリア率が高く80%未満も13%と少なめで、全体の平均的傾向を上回る層の厚さが窺えます。今回出場されたような方々が来年以降も続けて出られれば、上位陣は更にレベルの高い争いになるかもしれません。

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