5月30日、静岡市しみず社会福祉事業団・みなとふれあいセンターさんからのお招きにより、同所体育館にてスポーツ吹矢教室を担当しました。ここは、障がいのある方を対象とした通所の施設で、(軽)スポーツや趣味の教室を日替わりで開催されているそうです。
最初に担当職員の方から連絡があったのが昨年末。その後1月に一度支部の練習へ見学にお越しいただき、「これなら通所の皆さんも十分楽しめるのでは」という感触を経て、今年度2回(5月・8月)の教室実施となりました。
今回参加されたのは、計20名。車椅子の方、片麻痺の方、下肢麻痺の方、内部疾患の方など、それぞれに障がいをお持ちです。勿論、皆さんスポーツ吹矢は全く初めての体験。一応の説明として、途中基本動作についても話はしたものの、基本的には楽しく吹いていただくことを主眼に、簡単な体験をと心掛けました。
障がい者競技会などに行けば、それぞれの事情に応じて工夫された用具を見ることも出来ますが、支部として特別なものは何も持っていません。そのため、セッティング自体は通常の体験会と同様にして、あとはボランティアを含むセンター職員の皆さんにお手伝いいただきながら、という形での進行としました。
これだけの人数がいれば、健常者対象の体験会と同様、いきなり適応する方、苦戦される方と様々でしたが、皆さん楽しそうに吹いていただけたようで、まずは一安心。中には、そのまま支部にスカウトしたいほど上手な方や、熱心に色々な質問をされる方もいらっしゃいました。「清水でやれるところはないの?」と興味津々の質問もありましたが、現状手が回らない部分で、その点申し訳なかったです。
また、今回は私だけでなく、全国障がい者競技会で優勝の経験もあるH川さん(公認指導員)に同行いただき、同じ障がい者としての立場から、取り組み方の話を含め指導をしていただきました。私ではなかなか気付きにくい視点が少なからずあるはずですし、そういう意味でも体験に参加された皆さんには、有意義な時間になったのではないでしょうか。
県内の支部に所属する障がい者会員は、まだ数えるほどしかいないのが現状ですが、こうした機会を通じて、ぜひ一緒に楽しめる仲間が増えていくことを願っています。
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